トランプの勝利を目の当たりにして大胆に発想を転換する日本の人たち

やはり、日本の人たちは実に強かで、しなやかだ。

安倍総理は早速トランプ氏に電話して、今月の17日にはトランプ氏との会談をセットしている。
一時的に株式市場が1000円以上急落したが、昨日は1000円以上上昇に転じたというのだから、トランプの勝利で世も末だ、などと思ったのは一瞬だった、ということが分かる。

アメリカの変化を何かのチャンスと捉える人がそれだけ多い、ということだろう。

アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひいたり肺炎になる、と思い込んでいた人が多いだろうに、実際は、アメリカの大統領が民主党のオバマから共和党のトランプに移ったとしても日本は十分適応できる、ということを示しているようなものである。

先の大戦の敗戦ショックを考えれば、日本はトランプショック程度のことには十分耐えられるし、相当の変化を強いられても全部呑み込んでしまえるだけの体力が備わっている、ということだろう。

これからどうなるだろうか、などと不安気に辺りを見回している人は、私の周りには一人もいない。

むしろ日本という国の政治的安定や経済的安定、社会的安定に自信を持っているような感じである。

何が起きても、ノープロブレム、と言い切れるような自信に満ちているのが今の日本である。
アメリカがあれだけ深刻な亀裂を抱えていた、などということは、日本にいる普通の人には想像も出来なかった。

アンチ・トランプの人たちがデモをしている、などというニュースを見て、へー、と驚いている。

日本では、先の参議院選挙で自民党が勝利してもデモは起きなかったはずである。

自民党の総裁選挙の規定が改正されて自民党総裁の3選が可能になる、というニュースを聞いても、ああ、そうなんだ、という程度の受け止めようである。

アメリカは如何にも苦しそうだが、日本の安定度は極めて高い。

まあ、政治面に限っての話だが。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。