これが最後の東京オリンピックかしら

オリンピックと都庁

写真ACより(編集部)

まだ日本には力があるからいいが、そろそろ限界だろうと思っている。

2020年東京オリンピック・パラリンピックは立派に仕上げてもらいたいが、私の中では東京オリンピックはこれが最後だ、という思いがどんどん大きくなっている。

オリンピックの開催のために2兆円をつぎ込めるというのだから大したものだ、と言わざるを得ないが、2020年オリンピックの後のオリンピックに2兆円ものお金をつぎ込める国や都市がどれだけあるかということになると、甚だ疑問である。

人口減少時代を迎えている日本ではオリンピックの開催は今回で最後ではないだろうか。
50年後の日本にオリンピックを開催できるだけの財政的余力や経済力があるとは考え難い。

オリンピックの開催はいいことだが、いいというだけでは開催を引き受けることは出来ない。

少なくとも投資に見合う程度の見返りが必要で、投資したはいいが殆ど残るものがなかった、残ったのはお荷物だけだった、などということになると、こんなことならオリンピックの開催を引き受けなければよかった、ということになる。

既にブロゴスでは、読者の間からオリンピック開催についての消極論が出始めている。
日本人はムードに左右されやすいから、なんだかなあ、という声が広がり始めたら一気にオリンピック反対論に火が点いてしまう。

オリンピック気分を盛り上げるべき人が盛り下げる方向に動いているように見えるのが、どうにも残念だ。

そろそろスーパー・マリオの出番ではないかしら。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。