うっかり手順を間違えると本当に血みどろの喧嘩になってしまうので、生粋の江戸っ子、下町育ちの人はあまり啖呵を飛ばさない方がいい。
今の自民党東京都連の執行部の方々はそれなりに辛酸を舐めてこられた方々だろうから、そう簡単に自分の感情の赴くままに暴発するようなことはないと信じているが、苦労知らずの人がトップに立つと時々とんでもない結論を出すことがあるから、ここは一歩も二歩も退いて辺りを見渡すところだろう。
自民党都連の最高顧問とされている方が勇ましい進軍ラッパを吹いているようだが、今はこの方の進軍ラッパに踊らされて何かをする時ではない。
安倍総理が今月末に真珠湾を訪問することになった、というニュースが今朝の新聞のトップに大きく報道されていたが、安倍総理が懸命に自民党に対する支持率を上げようと頑張っている時にこれに逆行するような動きをすることはどう見ても為にならない。
まあ、野党の方々を喜ばせることになっても自民党は筋を通すべきだ、と考えておられるのならまあ仕方ありませんね、というところだが、私から言わせれば、どうも千慮の一失、浅はかですね、ということになってしまう。
折角手を差し伸べたのに手を振り払われたような気になってしまい、これでは男の面子が立たない、などと息巻きたくなるのは自然だが、そこをぐっと抑えるのが大人と言うもの。
ここは、慌てず騒がず、もう一度綱紀委員会を開くくらいでいい。
多分、これから解散風が吹き荒れるはずだ。
ロシアのプーチン大統領との会談は不首尾に終わっても、安倍さんには真珠湾訪問という秘策があることが分かった。
なるほど。
やはり来年1月の通常国会冒頭の衆議院解散は、必至だな。
私なら、そう読むところである。
自民党都連の執行部の皆さんは、7人の侍の除名処分などに関わっておれなくなるはずだ。
ご参考のために。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。