昨日の独自追跡取材によるテレビニュース
「都内で「資格ない」医師が中絶手術」
「人工妊娠中絶手術後に女性死亡 「無資格」の執刀医を直撃」
吉祥寺にある産婦人科病院において「母体保護法指定医」の資格を持たない医師が手術をし、まだ原因は特定できていませんがわずか一週間後に若い健康だった23歳の女性が自宅で死亡。夫が発見したという、なんとも胸の痛む事案です。さらに皆様においては命を預かるため母体保護法で定められた指定医のあまりに杜撰な管理状況に驚かれた皆様も多いかと存じます。
本日は新聞各紙も取り上げています。
毎日新聞
「無資格中絶手術産婦人科病院立ち入り検査 東京・武蔵野」
「指定外医師が手術、6日後に女性死亡 都立ち入り」
最近では、同じように杜撰な管理をしていた「精神保健指定医」において厚生労働省が大量処分を行いました。その内の都内5名の医師はすべて都立病院の医師でありました。また今年の2月には、都立病院医師が精神保健指定を失効しながらも治療をし、懲戒処分を受けております。(「都職またも失態。都立病院医師、精神保健指定医資格更新失念」ご参照)この件は私も長くフィーチャーしております。「相次ぐ精神保健指定医問題の背景」をご参照ください。厚生労働省の処分を受けての都の対応については11月22日の厚生員会で質しておりますので改めて報告しますが、ともかく、こうしたあってはならない、指定医の管理や、医療過誤を防ぐために管理監督指導をするのは東京都医療安全課の責務であります。
別件では昨年7月、生活保護受給者である精神疾患患者を特定の医療法人が、江戸川区(!!)、大田区、港区の計3区の福祉事務所で相談員の派遣をし、自らのクリニックへ囲い込んでいた事案(「囲いこみ&低賃金労働…貧困ビジネス医療版?!都の責任大」ご参照)について、塩崎厚生労働大臣は「東京都へ適正な指導を求める」異例の記者会見を即日行っておりました。
厚生労働大臣から具体的な医療法人がかかわっていることに「東京都によって適切な取扱いが行われるように努めてまいりたい」という言葉が出ているのでありますから、当然立ち入り調査を私はしているものと、もししていなかったら医療安全課の怠慢と言えまいか?と11月1日の厚生委員会事務事業質疑にて資料要求をしておりました。
残念なことに、大臣から指摘があっても当該医療法人に立ち入り検査という正義の公権力の「メス」は入れられていなかったことがわかりました。そもそも五千を超える医療法人があるというのに、立ち入り検査や改善命令、業務停止、役員解任勧告実績の少なさに、隠ぺい体質が読み取れるような気がして驚嘆せざるを得ません。
今回の武蔵野市の医療法人へも、東京都より実質的な定期的に指導・監督がいきわたっていれば、尊い若い女性の命を失うこともなかったのではないでしょうか?
東京都は都立墨東病院の妊婦死亡事件にて大きな反省と改善を図ったところではありますが、また歳月を経て医療管理指導体制に変化が出てきているように感じます。
命あっての「都民ファースト」。
まずもって都民の命を守るのが都政と都議会!!
当選以来、数々の圧力を跳ね返し東京都の医療政策という白いブラックボックスに「メス」を入れてきたお姐。
若い夫妻の将来を奪ったことに静かな憤りを感じております。シリーズで、これまで調べ上げたことや質疑をわかりやすく皆様にお届けしてまいります。
【お姐総括】
今回もこれまでも被害者の方々からご相談を受けておりました。聞くに堪えぬ話を耳にしながら都議会議員としてできうることをしてきましたし、今後もしてまいります。
改めて、入籍僅か8日で亡くなられた享年23歳…当該女性のご冥福をお祈り申し上げます。
そして、勇気をもって白い巨塔に立ち向かわれたご主人をサポートしてまいります。
☆お姐、政治家が真っ先に守るのは命!ひるまず進め!☆
上田令子 プロフィール