日本維新の会が今月の16日に来年の都議会議員選挙の候補予定者を発表するという。
自民党も年内に公認候補全員の選定を終えると言うことだから、東京が再び選挙モードに突入したことは明らかである。
自民党都議団が小池都知事との対決姿勢に転じたことは一昨日の都議会本会議の様子で明らかになったのだから、今度は小池都知事が来年の都議選に臨む姿勢を明らかにする番である。
売られた喧嘩を買う形にするか、あたかもそれが既定方針だったかのように装うか迷うところかも知れないが、とにかく粛々と進められた方がいい。
今の東京都にとってどういう都議会議員がふさわしいか、という観点から、それぞれの選挙区ごとに小池さんの期待に応えられそうな候補者を見付けることである。
別に今はご自分の選挙のことを考える必要はないのだから、まずは東京都にとってどういう都議会議員がいいのか、という基準でそれぞれの候補者を篩にかけれれればいい。
まあ、小池さんにとっては、今は選り取り見取り、といったところか。
小池さんの都知事選挙を手伝ってくれた都議会議員たちは文句なしだろうが、自民党にも民進党にもそれなりの人がいるはずだ。
勿論、維新が担ぎ出そうとしている人たちの中にもそれなりの人がいるだろう。
小池さんが進める東京大改革を素直に受け止めて、愚直に東京都議会で動いてくれそうな人をどんどん選ばれることだ。
政党の縛りが強過ぎて自由に動けなさそうな人は、いざという時に離反してしまうかも知れないから、ここはあくまで小池さんと行動を最後まで取れそうな人に限定されるべきだろう。
今の自民党都議団の方々は、結構いい人もいるようだが、少し組織の縛りが強そうなのが気にかかる。
いいことはいい、悪いことはわるい、とはっきりものが言えるような気骨のある人、他人の言うことにも十分耳を傾けるが、自分が正しいと思うことについては最後まで自分の信念を貫くことが出来そうな人、そういう人を選ばれるといい。
適任者が見つからないときは、希望の塾の塾生から探すことである。
場合によっては、改めて候補者を募ってもいい。
来年の3月末頃を目途に候補者の選定作業を進められることだ。
小池さんがどういう人を選ぶか、ということを皆さん注目しているはずだ。
くれぐれもいい人を選ばれることである。
当然マスコミも注目するはずだから、小池さんに選ばれた人にはそれなりの光が当たるはずである。
維新の方々は小池さんを牽制するために今の段階で候補予定者の名前を公表するのだろう、などと報道されているが、東京では維新の候補者になっただけではなかなか成果は挙げられないだろう、ということくらいは覚悟しておかれた方がいい。
来年の都議会議員選挙の主導権は、あくまで小池さんが握っている。
まあ、私の感想でしかないが。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。