長島町(鹿児島県)では、全国の自治体で初めて「StartupBaseU18」を開催。副町長の私も審査員を務めました。
プランがぷらんぷらんするのは、もぅつまらん!
StartupBaseU18は、高校生が机の上で起業アイデアを考えるだけではありません。実際に町に出てインタビュー調査などをすることで、ターゲットやサービス内容を練り上げていきます。
また、町の経営者や起業家たちがメンターとして、きめ細かく相談にものりました。
具体的にはこんな感じ。
2日間とことん考え抜きます。
Day 1
#アイスブレーキング
1人で参加してくる人も多い起業体験キャンプのはじまりに、アイスブレーキングでゲームをして一気に打ち解けます。
#アイデアピッチ
自分のアイデアを1分で、プレゼンします(任意参加)。
資料も何も必要ありません。 身振り手振り、思いと情熱を伝えてください!
#チームビルディング
一緒にやりたいという、ステキな仲間に出会ってチーム結成。
チームメイトは部下ではなく、Co-founder(共同経営者)。全員が社長です。
#プロトタイプをつくる
自分たちの実現したいアイデアの価値を考え、そのプロトタイプ をつくっていきます。
ここはもっとも難しいところなので、実際に参加してから理解しましょう。 #アドバイスがもらえる
起業家・経営者など社会人メンターの方に、中間発表をしてアドバイスをもらえます。
Day 2
#モーニングピッチ
昨日の進捗を振り返り、今日のアクションを宣言します
#インタビュー調査・お客さんを見つける
電話やアンケート、そして町に出てインタビュー調査をしてターゲットやサービス内容も明確化したり、時には軌道修正します。
#最後の最後まで、サービスを改良し続けよう。
#プレゼンテーション
アイデア発表ではなくできるだけ実物に近いものをデモンストレーションしてください!
東京の企業などで開催した場合には、アプリの開発などのアイデアが多いのですが、
長島町では、
●農業と畜産を堆肥でつなぐ
●農業の人材募集を行う
●空き家で高齢者と子供たちの交流事業を行う
など身近で具体的な課題の解決策が多く出たのが特長。
課題が見えやすいのが田舎の強みだと改めて実感しました。
片道2時間かかる鹿児島市内の高校からも、先生がわざわざ見学に来られました。
「アクティブラーニングとか、プロジェクトベースラーニング(PBL)とかよく聞くけど、これまで実際に何をすればいいのかよく分からなかったが、StartupBaseU18を見てイメージをつかめた」とのこと。
高校がなくなった町から、これからも最先端の高校生教育を広めていきたいです。
そして全国の高校生が集まる場所をつくっていきたいです。
第2回「島TECH」
平成29年1月16日(月)~21日(土)開催
全国から高校生を募集しています!
(新年1月2日は、KKBで異例の30分の特番も放送されます。)
<もっと知りたい!長島大陸Nセンター>
■高校が消えた町に「Nセンター」というトレンド
■教育を変えていかなければ、失業者を量産することになるかもしれない。鈴木寛・元文科副大臣が語るアクティブ・ラーニング
■元劇団四季主役・熊本亜記さんが語る「夢の叶え方」(長島大陸Nセンター企画)
■高校生がホームステイして制作!こだわり味噌cocoromisoの公式ホームページがついに完成!!
<もっと知りたい!教育最先端>
●必要だから学ぶではつまらない!知りたい・やりたい・なりたいを追求するtanQ森本佑紀さん
●しんどさを抱えた高校生に「つながり」と「経験」を!(認定NPO法人D×P 今井紀明理事長)
●白井智子さん(スマイルファクトリー) ~僕もこんな授業を受けたかった~
<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html
「公私一致」という働き方
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68507744.html
編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年12月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。