オーストラリアにはオーストラリア料理とでも分類できるような、独自の料理があるように思いました。フレンチのように洗練されていますが、フレンチよりも軽く、世界の料理のエッセンスを独自にブレンドしたようなナチュラルな軽快さが特徴です。
カンタス航空でも、オーストラリアの有名レストランであるロックプールが監修した機内食が提供されていましたが、こちらも機内食としては今までで3本の指に入るくらい美味しいと思いました。味付けがシンプルなのに奥深く、野菜が重視されて薄味なのが和食に似ています。
メルボルンでは、特にイタリアンが秀逸でしたが、オーストラリア料理の名店もいくつかあるようです。シドニーでは、EST(エスト)というお店に出かけてみました。
ランチコースだと、2皿で79豪ドル、3皿で98豪ドルと決して安くはありませんが、パリでフレンチを食べるのに比べればはるかにリーズナブルに高品質でユニークな料理を、エレガントな雰囲気の中で味わうことができます。シドニーには他にもオーストラリア料理を提供する良さそうなレストランがたくさんあり、食に対するレベルの高さを感じました。
最初の写真は、マーレーコッドと呼ばれる地元の淡水魚にアワビのスライスや野菜をつけあわせた一品。生姜なども入っていて、淡い味わいと柔らかい白身魚が和食のような味わいを醸し出しています。
また下の写真は、手前がホタテのコンソメ仕立て。奥に小さく見えるのがカニ、大根、りんごなどを使った前菜です。美しい盛り付けと、野菜や果物が組合せられた味付けは、まさに国籍不明のフュージョン料理というのがピッタリの表現です。
この手の奇をてらった料理というのは、理解に苦しむような組合せで、とんでも無い味がしたりすることが多いのですが、全ての料理が口に入れた瞬間思わず唸ってしまうようなクオリティの高さでした。
オーストラリアにはミシュランガイドがありませんが、世界のベストレストランにはいくつかのお店がランクインしています。地元のグルメガイドもありますが、ミシュランオーストラリア版が無いのが不思議です。ミシュランガイドを盲信している訳ではありませんが、東京やパリと比較して、シドニーやメルボルンがどんな位置にあるのかを知る手掛かりになるからです。
わずか数日の滞在で、これだけの美味しいお店に出会うことができたのだから、きっとたくさんの名店があちこちに見つかるはずです。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年12月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。