フリーランスの方にとっては「あるある」話だと思うのだが・・・。マイナンバーのやり取りが面倒くさい。だいぶピークはすぎたのだが、いまだにくる。何度、通知カードと免許証を出力して貼り付けたんだろう。むこうが切手代を負担してくれるとはいえ、簡易書留を出しに行くのも面倒だ。やれやれだぜ。
このただでさえ面倒なマイナンバーなのだが、この対応によって企業イメージが悪くなることもあるんだな。大手は他社にアウトソーシングしている。よくNTTグループや富士ゼロックスや、オービックなんかの社名を見かけたような。このあたりは、「またか」と思いつつ、まあ、こなれている。
ただ、自社で、しかも経費をかけずにやろうと思っている企業は、たまにボロが出るというか、結果としてイメージ最悪になってしまう。取引先として、担当者の対応は大変に丁寧なのに、このマイナンバー対応で「この会社て」と思ってしまったりもする。
これまでで、「ロックだな」と思ったのは「簡易書留」とデカデカと印字されている返信封筒が入っているのだが、切手がないパターンだ。私は幼い頃から、財津和夫の「切手のないおくりもの」という曲が大好きな人材だったのだが・・・。切手がないことで、こんなに苦労するとは思わなかった。もっとも、この「切手を負担しないといけない」問題なのだが、たまたま私が見たなかでは、料金後納郵便や、切手が貼ってあるというパターンが多く。「切手は向こうが持つのが当たり前」という風に思ってしまっていただけであって。実態はどうなのだろう。
この「簡易書留代、負担してや」問題もロックだったが、それ以上にロックというか、デスメタルレベルの衝撃だったのが、明らかに締め切りがはやく。しかも、封筒も切手も、さらには返信先もないという。この破壊力たるや、まさにナパームデスだ。いや、個人情報取得のための詐欺なんじゃないかとすら思ったが、その企業の封筒でおくられてきている。返信するのやめようかなと思うレベルだ。長い付き合いで、その企業とは長い付き合いで、担当者は大変いい方だし、ぶっちゃけギャラも良かったのだが・・・。今後もお仕事を頂きたいと思っているのだが。上場企業なんだけどな。
こんな感じで、マイナンバー対応によって企業イメージが悪くなってしまう例って他にも起こっているのではないかなあ。一応、広報とか人事とか、企業イメージに関わる仕事をしていたので、こういうのが気になってしまう。
というわけで、経営者の皆さん、自社のマイナンバー対応、チェックしてみた方がいいでっせ。イメージ下げているかもしれませんぞ。
・・・個人情報詐欺といえば、最近、SMSで突然「DMM」ってタイトルで「有料動画閲覧履歴があり未納料金が発生しております。本日連絡なき場合、法的手続きに移行します。DMM相談窓口」ってこない?でも、多くの人は「おれ、ちゃんと会員だし」って動揺しないんだろうなあ。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年1月22日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた常見氏に心より感謝申し上げます。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。