「介助」体のメカニズムを知る人と知らない人の差

onda170123

体のメカニズム

ALSになって、それまで無意識のうちにやっていた動きを、意識するようになりました。いくつか例を挙げてみます。

⑴人は、息を吸いながらしか、飲み物を飲めない

今、介助者は、私の呼吸を感じとり、吐くから吸うに転じる瞬間に適量を私の口に入れます。かなりの職人技です(笑)初めての介助者だと、必ずむせます。私のケアの第1関門です。

⑵人は、舌を使って口の中の物を、喉に送り込む

舌の筋肉の衰えにより、薬を飲むことが、かなり大変になってきました。何錠も一度に飲むなど、もはや考えられません。なるべく口の奥に薬を置いてもらい、頭全体を下から上に振る勢いを利用して、薬を奥に動かします。職人技です(笑)

⑶人は、立つ時、膝で踏ん張っている

私はまだまだ立てます。しかし、介助者が力技で立たせても、お互い苦しいだけです。座っている時の足の位置、足の裏の地面への付き具合、適度な前傾姿勢、介助者の力を入れるタイミングと方向などなど。私が膝に力を入れられる諸条件が揃えば、立てます。

どれも全く自覚なしに、普通にやっていたことです。しかし、自分の残存能力を利用しながら、生活するためには、私と介助者がメカニズムを知り、意識する必要があります。意識次第で、あきらめていたことができるかもしれません。

つくづく、人の体はよく出来てますね。

株式会社まんまる笑店
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恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2017年1月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。