このところニュースによく登場するのが、メキシコのグアハルド経済相だ。「トヨタ自動車がメキシコ工場建設計画を変更しないと表明したことについて責任のある行動だと称賛した」、「アメリカが環太平洋連携協定(TPP)を承認しない場合、米国抜きでも発効できるようにする条項変更を検討するべきだ」「不利な立場 に追い込まれるなら、NAFTA離脱も辞さない」などと派手な発言が目立つ。
そのグアハルド経済相が「ホワイトハウスのスタッフにとっての最大の問題はトランプ大統領のツイートに投稿の後になって初めて気付くことだ」と言っているが。これがトランプと付き合うことの前提としていちばん大事なことだと思う。
アメリカとメキシコの首脳会談は31日に予定されていたが、トランプ氏が26日朝になって自らのツイッターで「メキシコが壁の建設費を払わなければ、会談をキャンセルした方がよい」と主張し、メキシコのペニャニエト大統領は訪米取りやめを発表している。
グアハルド経済相によると、トランプ氏のツイートは、メキシコの外交団が米国でアメリカ側と会談している最中に投稿され、「全員が驚いた」そうだ。アメリカ側はそののちも対話の継続や解決策の模索に努めていたという。
また、グアハルド経済相は、「トランプ氏が壁建設に固執しているのは、公約を実行しているとの印象を与えるためで、自らジレンマに陥っているが、アメリカが自分で出口を探さなくてはいけない」「米国との関係をメキシコ側から壊すつもりはない」「外交官の召還などの考えはない」といったそうだ。(出典:朝日新聞)。
アメリカとメキシコの関係は、メキシコやカリフォルニアがメキシコ領だったが、ほとんど開発しないで宝の持ち腐れになっていたのをアメリカが奪い取ったときから複雑だ。もともと住んでいたメキシコ人は非常に少なかったから、先に彼らが住んでいたのを無理矢理アメリカ人にしたわけではない。
その点、日本における在日韓国朝鮮人に似ている。そういう意味では奴隷として無理矢理連れてきた黒人とは立場が違う。しかし、すでヒスパニックは政治勢力化しているのでややこしいし、白人などが怒るのも当然だ。日本でも特定の国の人が政治勢力になるほど大量に移住してくることは絶対に避けねばならないし、日本に帰化するときは、日本人になりきることを強く要求していく必要が出ていると思う。
そのあたりも「蓮舫『二重国籍』のデタラメ』(飛鳥新社)で書いている。
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