2月15日に米国の各種経済指標が発表されました。23ː15に発表の1月の米鉱工業生産指数と1月の米設備稼働率は市場の予想を下回ったものの、22ː30発表の1月米小売売上高や1月米CPI、2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数がいずれも予想を上回ったことでドルが一時114円後半まで伸びました。
115円には15日23ː30現在では届いていませんが、本日、イエレンFRB議長が「金融引き締め待ちすぎるのは良くない。今後、数回の会合で利上げは適切」と発言した後の今回の経済指標の良好さなので、来月の雇用統計も良好な場合はもしかしたら利上げもあり得るのではないかとも感じます。
FEDウォッチを見てみると、3月に利上げ(75-100bpsの部分)を予想する人が前日の17.7%から26.6%まで伸びました。一方、利上げはない(50-75bpsの部分)と予想する人が前日の82.3%から73.4%まで減少しました。つまり㋂に利上げを予想する人が増えたという事です。
(※今の政策金利は0.50%-0.75%、FEDウォッチでは50-75bpsと表現しています。50-75bpsを予想しているということは金利は変わらないと予想しているという意味です。一方、75-100bpsは政策金利が0.75%-1.00%という意味なので、今の0.50%-0.75%から上昇する、つまり利上げを予想しているということです。)
FEDウォッチとはFRBがFOMCで決める政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が変更される可能性を確率で表した数値のことで、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出します。Fedウオッチの利上げ予想確率が70%を超えると利上げが実行される可能性が高いと言われています。
よってまだ3月に利上げなし(50-75bpsの部分)と思っている人が73.4%いるので、FEDウォッチだけ見ると利上げの可能性は低いとは思いますが、イエレン議長発言からの今回の良好な経済指標発表の流れを見ていると、来月の雇用統計が良好ならもしかしたら・・・と思ってしまいます。皆さんはいかがお考えでしょうか?
東猴史紘
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