おはようございます。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
先日千代田区長選挙がありましたが、その後、ポジティブなニュースがあったのでご紹介します。
与謝野信氏がドイツ証に復職、株式業務で-千代田区長選後1週間 – Bloomberg
千代田区長選挙に出馬した与謝野信氏(41)がドイツ証券に復職したことが分かった。同氏は与党自民党の推薦を受け選挙を戦ったが落選、グローバル金融での経験を生かし、再び投資銀行業務に携わる。
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千代田区長選は1月29日に告示、2月5日に投開票が行われた。結果は、小池百合子東京都知事が支援する現職の石川雅己氏(75)が与謝野氏に大差をつけ当選した。日本では会社員が選挙に出馬するために休職し、その後復職するケースは珍しい。
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日本では労働基準法第7条により公民権行使が保障されていて、使用者は労働者が労働時間中に、選挙権その他公民としての権利を行使し、必要な時間を請求した場合においては拒んではならないとある。
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落選後の候補者の動向は注目されにくいですが、与謝野信氏はドイツ証券に復職されたそうです。
政治の世界では残念な結果となりましたが、引き続き民間では活躍するチャンスが残っています。
落選しても前向きに社会で活躍できることを証明した素晴らしい事例です。
もちろん、与謝野信氏のように、もともと勤務先が外資系投資銀行であったことも大きいと思います。
やはり、融通がきく企業はまだそれほど多くはないでしょう。
少し古い記事ですがこちらもご参考に↓
asahi.com:サラリーマン候補奮戦 「立候補休職」理解なお進まず – 2007統一地方選・参院補選
もちろん、社会が寛容になることも必要ですが、私は政治家になるには、まず経営者になるのが良いと考えています。
経営者であれば、タイムマネジメントは自分で行うことができるため、地域活動に参加しやすいという利点があります。
会社員の場合、選挙資金も会社の制度によって頭打ちとなりますが、自分で経営していれば、金選挙資金の工面は自分次第です。
金欠だと悩むくらいなら、もっと働こうと割り切って仕事をすることで、金銭的な問題のほとんどは解決可能です。
そして最も重要なことは、民間でお金を得ることの難しさ、そして税金の支払いがどれだけ大変なものかを、ダイレクトに感じることができることです。
課税権や、ニーズに基づかない事業が行われることにも向き合うことができるでしょう。
私の周りにも、落選した経営者の方がいました。
落選してもすぐに仕事に復帰できるため、損失は最小限で済みますし、前向きに民間で社会に貢献しようとスタートを切ることができていました。
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「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人だ。」
という有名な言葉があります。
もちろん、政治家にしかできない仕事もあります。
しかし、数年に一度は選挙という厳しいハードルを乗り越える必要があるため、政治家を志す人が全て政治家を続けれらるわけでもありません。
民間では、起業のハードルも下がり、多様な選択肢が広がる社会になってきました。
落選したり、あるいは自らの意思で議員を辞めても、前向きに活動できる環境が整いつつあります。
私はたまたま最初のキャリアが経営者でスタートしましたが、そのおかげで自分で時間の調整ができ、選挙に備えることもできました。
政治家になるために経済的なリスクが低い選択肢があることも知っていただき、若い世代にも臆せず政治の世界へ挑戦していただきたいと思います。
それでは本日はこの辺で。