東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。
百条委員会設置へ
さて、先週2月22日の都議会本会議の場で、いわゆる「百条委員会」が設置が決まりました。私は問題点が絞られていない事や軽々に設置出来る前提を作るべきでないという観点から設置には反対をしてきました。しかしながら、先週の本会議で私は議案提出者となり、設置に賛成とした事で「所詮は陣笠」などという指摘を受ける事になったものです。
設置への流れ
ここは私自身の整理も含めて経緯をまとめておきます。都議会自民党には会派意思決定の場である議員総会があります。この総会では、これまでも百条委員会設置については様々な議論がなされてきました。
特に、都議会自民党で百条設置を求める有志の会が記者会見を行った2月16日にも会派総会は開かれ、ここで私は自らの経験も交えながら大先輩方に恐縮しながらも反対意見を述べさせて頂きました。その際には、多くの所属議員から賛同を頂き慎重論が多数と肌で感じて、総会の場において今後の方針は執行部一任にするという流れになったのです。(この時点で会派所属議員として、自身の決定意思を執行部に全て預けた事になります。)
都議会が疑惑を解明
ところが事態はその週末に一変します。都議会自民党の高木幹事長から文書が届き、会派六役で議論の結果、百条委員会に設置する事にしたという内容でした。先週22日の本会議前にも、会派総会が開かれ、これまでに高木幹事長が他会派と行ってきた努力の跡をお聞きしました。ただこの時点で既に議会運営委員会には(私も提出者に名を連ねる)都議126人全員が提出者となる百条設置の議案が出されておりました。
いつもの私ならここで終わるところでしたが、やはりこれまで選挙区内やネットで百条反対を発信してきた自身の言動から、どうしても納得出来ない事もあり、総会後、本会議開会前まで幹事長室で高木幹事長と2人で話をさせて頂き、これまでの経緯を振り返り自身の言動に整合性が取れなくなると訴えました。
都議会を取り巻く環境・事情は日々変化している事は十分に理解してはいたのと、高木幹事長が走り回って、最終的には「自民党が」「公明党が」「共産党が」という括りではなく、都議126人全員が提出者となって「東京都議会が」一丸となって疑惑解明に動き出すという全会派一本となった議案です。私としては都議会全体が一致団結した事を重く受け止めて本会議採決において賛成をしたという事です。
色々な思いはありますが、設置された以上、百条委員会を支え、都民の皆様の信頼を勝ち得たいと考えます。
内田さんの不出馬表明
さて、問題はその百条です。ご承知の通り、先週の土曜日に世間の注目だった内田茂さんの去就ですが次の都議選へは不出馬とご自身で表明されました。私は、次から次へとアイデアが浮かんで来る方で、今より明日の東京を良くしようという話しか内田さんから聞いていないので一番の「改革者」だと思っています。しかも、決断に多くの人が困った場面で、右か左を判断される「決断の出来る」人だとも認識しています。当然、その過程では永田町で言う所の「国対」にも長けておられ、交渉が難航しそうな場面でも、サラッと解決される方であるなと思ってきました。
調整役を失った都議会
そのような方が、最近、表舞台から一歩下がってしまいましたから、今度の百条委員会では「調整役」が不在となり様々な調整が難航する危惧を感じています。これはこれで一つの新時代に突入する事とも捉える事が出来るわけで、私達若手が奮起をして、新しい時代の新しい都議会を創出していくまたとないチャンスであるとも考えます。
豊洲の土地取得について
私自身は、東京都が新豊洲の土地を取得する経緯を当時の方々の証言や、現場の方の話を聞きながら調査を進めています。都の取得には、都所有地と東ガス所有地の交換と購入があります。平成5年の都市計画決定 (基幹道路整備)から平成9年の換地作業、平成10年の地権者合意等から進んでいく、都の取得に瑕疵があったのかを見つめ直しています。膨大な資料の前に、心が折れそうな事もありますが、全ては明日の東京の為に全力で邁進致します。この作業の中で、私が疑義を持つ人、事柄には全力で取り組んで参ります。
編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2017年2月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。