こんにちは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日は総務委員会、豊洲市場問題調査特別委員会・百条委員会と目白押しな一日で、ほとんど調査業務が進みませんでした…焦る。。
「百条委員会のポイントは?追及方法は?」
という点について多くのメディアから取材を受けるのですが、その中で案外とみなさんが知らない事実として
「百条委員会は、証人尋問の相手方にも資料要求ができる」
というものがありまして、今日はそちらの説明をしようと思います。
都議会はもちろん行政と対峙する機関ですから、主に調査権は行政に対して行使します。なのでこれまで、土地購入や土壌汚染などについての経過記録は、都に残っている資料を中心に調査がされてきました。
ところが百条委員会では、一定の拘束力を持って証人尋問先にも記録・資料の提出を要求できます。今回のケースでしたら、ずばり土地の所有者であった東京瓦斯(ガス)株式会社です。
「水面下でやりましょう」
と言って行われ、都側には記録が残っていないとされる土地売買の経過ですが、東京ガスは一部上場企業。特にこれほど重要で大型案件の交渉となれば、組織内になんらかの記録が残されている可能性があります。
こうしたものが百条委員会に提出されれば、事態は大きく進展するかもしれません。
ただ、ある程度の拘束力があるとはいえ、相手方が「そうした書類は存在しません」と自己申告してきた場合、警察権力と違って立ち入り捜査をすることまではできませんので、それまでになってはしまうのですが…。
そんなわけで、百条委員会で要求した資料項目は、東京都側・東京ガス側あわせて現時点でなんと約300点弱。
すべてが提出された場合、なんと書類でダンボール36箱分になる計算だそうです…。前回の百条委員会はダンボール20箱分だったそうで、それの倍近く!!
これだけの量を限られた人数でチェックするのは容易なことではありませんが、泣き言を言わずにやるしかありません。
要求した記録・資料が出てくるのは、3月9日の予定です。さて、どこまでのものが提出されますか。
それまでに下準備・調査を進めておきたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。