昨日は、はてな匿名ダイアリーに奥さんが子供を連れ去って、その後に婚姻費用をもらい続けるという内容の記事がアップされ、ネット上で話題になりました。
子を自分だけのものにできました日本最高(はてな匿名ダイアリー)
まあ、読んでもらえばいいんですが、流れとしては、もうこの夫といっしょに子育て嫌だなぁ、と思っていた奥さんが実家に子供を連れ去り、離婚弁護士と架空のDV話をでっちあげて、二度と夫が子供に会えなくする一方で、しっかりと婚姻費用を絞り取り続けるというものです。
僕は、離婚と結婚に関する本も出版しておりますし、こういう事件にくわしいんですけど、これは何も特殊とか悪辣なケースではなく、むしろ、ものすごくスタンダードなやり方です。テンプレ通りに、こういうことをやってくれる女弁護士はたくさんいます。だから、奥さんはぜんぜん悪くありません。僕は恋愛工学なんかで、男の味方、女の敵みたいに思われているようですが、まさか、ネットで奥さんやこの奥さんについている弁護士を弁護することになるとは……。
奥さんにしてみたら、もう信頼関係が壊れるんだから、そんな人がいちいち子供に会いに来たらウザいですよね。だから、金だけ送れということですよ。その信頼関係を壊したのは奥さんじゃないか!という意見もあるんですが、僕はそれはどうかと思うんですよね。
だって、奥さんは、この夫といっしょに住んで、いっしょに子供を育てるよりは、月に20万円ちょっとの婚姻費用をただ貰った方がいい、とそう思ったわけですよね。女がそう思ったのなら、それが全てなんですよ。それ以上に価値があると思われていたら、こういうことにはならなかったわけで……。
だから、正直、甘えるな!と僕は言いたい。奥さんをもっと満足させてあげなさい。月に20万円もらうだけの関係より、いっしょにいてもらいたいと奥さんに思われていたら絶対にこういうことにはならないんですよ。この子供にはこの父親が必要だ、と奥さんが思っていたらこういうことにはならないんですよ。ただ、奥さんのことを愛すればいいんです。愛が足りないから、こういうことになるんです。
編集部より:この記事は、藤沢数希氏のブログ「金融日記」 2017年3月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、「金融日記」をご覧ください。