忖度行政が罷り通るのは安倍一強政治の弊害

早川 忠孝

首相官邸サイトより(編集部)

自民党一強政治、安倍一強政治の弊害が現れてきたのではないかしら、と思っている。

普通ではあり得ないことが起きた時は、必ず原因がある。
そこを解き明かすのが、ジャーナリストであり、マスコミだろうと思っている。

森友学園の籠池理事長の記者会見が急遽延期になった、というのは、そこに何らかの力が働いたから、と見るのが相当である。

今、籠池理事長に記者会見をされたら困る人がいるらしい。
現時点では想像するしかないのだが、どうも財務省側の動きが不審である。
政治家の関与はそれなりにあるようだが、今まで報道されている限りではそこに事件性を臭わせるものはなさそうだ。

普通にはない速さで国有地の払い下げが行われているのは間違いのない事実だから、ここは当時の担当者から直接事情を聞かなければならないところである。

当時の決裁書類が残っていない、というのがどうにもおかしい。
稲田さんの問題にかかずらわっていたのでは、問題の本質を見誤りそうである。

稲田さんには適当な時に防衛大臣の職をどなたかに引き継いでもらうことにして、本当の問題点の究明をしていただきたいところである。

森友学園の籠池理事長一人を血祭りにして終わらせていいような問題では、既になくなっている。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年3月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。