「森友」で橋下氏が助け舟を出したようだぞ

森友学園問題で橋下徹氏がなにやらスクープを物にしたようだ。

橋下徹「スクープ!これが森友学園問題の真相だ」:PRESIDENT Online 

橋下氏は、関係者に色々取材して真相を掴んだ、あれは近畿財務局の単なるミスだったんだ、と大声で言い出している。私立学校の設立認可要件の緩和を進めたのは自分の間違いだった、と素直に自分のミスを認めていた橋下氏の話だから、大筋において間違いないようだ。

何で国有地があんなにも早く、かつ破格の価格で森友学園に払い下げられることになったのだろうか、と不思議だったが、橋下氏の解説である程度得心が行った。

何だか維新の松井氏と安倍さんの関係がギクシャクし始めているな、大阪府と官邸の間で責任の押し付け合いが始まっているようだな、と思っていたが、どうやら橋下氏が助け舟を出したようだ。橋下氏の話が本当なら、森友学園に対する国有地の払い下げに対しての政治家の関与も総理夫人や官邸の関与も否定することが出来る。

まあ、近畿財務局の担当者が見込み違いの責任を問われたり、上司に対する詳細報告の懈怠の責任を問われる程度で、森友学園に対する国有地の払い下げ自体は、懲戒処分が必要な職員の非行や何らかの犯罪、もしくは不適切な業務執行でも何でもないことになってしまう。

橋下氏は、まだご自分の独自の解釈を外部に向けて詳細には語っていないようだが、橋下氏の言葉の片言隻語から私が勝手に想像を膨らませていくと、安倍総理に対する一切の批判や非難は一気に無効化していく。

へー、そうだったのか、というような内容である。

事実の調査を続けていると、こういうことが偶にはある。
何か変だな、これは何の工作なんだろうか、と思ってあれやこれや尋ねているうちに、なーんだ、そういうことだったのか、と疑問が氷解するようなことである。

これが本当だったら、確かにスクープと言っていい。
窮地に追い込まれつつあった安倍総理は、橋下氏のこのスクープの線でこれからの物事の進め方を組み立てて行けば、とにかく現在の窮地を免れることは間違いなさそうだ。

私がそんなことを言っても、安倍さんや自民党を攻めるのは今だ、と気負っておられる方々の耳には入らないだろうが、官邸の方々や自民党の執行部の方々は橋下氏のこのスクープ発言にしっかり耳を傾けられることだ。

え、どんな発言?

皆さん、それぞれにお探しになられたらいい。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年3月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。