この人はいつか自分の足で立ちたいのだろうな、と思っていたが、中庸と寛容、真の保守を標榜して、今日、遂に「独立宣言」を発出された。
自民党とは一線を画されることにしたようだが、自民党と敵対するということではなく、あくまで「独立」するということのようである。
共産党の議員の仕事ぶりをそれなりに正しく評価しながら、ただし共産党と一緒の政治路線を歩むことは自分には出来ないとして民進党を離党することにした、というのも如何にもこの人らしい選択だと思う。
長島昭久氏のことである。
「独立」と言えば如何にも勇ましく聞こえるが、まかり間違えば「孤立」の道を歩むことになるかも知れないのだから、長島氏の独立宣言はそれなりに重い決断である。
これも崖から飛び降りると同じようなリスクを伴う難しい決断なのかも知れない。
長島氏が本質的に保守の政治家で、それなりに力がある人だということはかねてから知っていたが、民進党の離党に当たってあえて「独立する」という言葉を使わざるを得ないほどに長島氏が民進党の中で追い込まれていたということを知って、少々長島氏が気の毒になってきた。
言いたいことも言えず、やりたいこともやれず、手足を縛られていた達磨さんのようなものだった、という、思わず表に出した告白なのだろう。
力のある人に思う存分その力を発揮出来るような場を提供して来なかったのが、そもそもの民進党の間違いだったのだろう。
将来どうなるか分からないが、今は、独立自尊の道を歩まれた方がいいだろう。
まずはご自分の足元をしっかり踏み固められることである。
「真の保守」と「真正保守」とは違うのだろうと思っている。
長島氏の言う「真の保守」の姿をよく見せていただきたいものだ。
とりあえず、独立宣言をされた長島氏にエールを送っておく。
ガンバレ、ガンバレ。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年4月9日の記事を転載させていただきました(アイキャッチ画像はThe PAGE YouTubeより)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。