早稲田大学資産設計塾の受講生数も「日経平均連動」

早稲田大学オープンカレッジの6回シリーズの講座「資産設計塾」が開講になりました。2001年から毎年開講している今回で31回目になる、おそらく早稲田大学の社会人向け講座の中で、最古の講座になるのではないかと思います。

これまで17年間の開講期間中にはニューヨークの311テロや、リーマンショックなど相場に大きな影響を及ぼす出来事もありました。毎回の受講者数は増減しているものの、毎回開講出来ているのは本当にありがたいことです。これからも20年、30年と続けていければと思っています。

この講座の受講者数の推移も、同時に開講している明治大学や丸の内朝大学と同じように、日経平均に連動していることに気が付きます。例えばアベノミクスで日本株が上昇を続けていた時は、大量の受講生が集まりましたが、リーマンショックの直後は15名ほどしか集まらない時期もありました。今回は年明けからの株価の一進一退の動きが受講者数に影響しているようです。

早稲田大学は、同時期に開講している明治大学と同じように講義形式で行っています。しかし、90分間一方的に話をするだけでは、仕事帰りの受講生の方には、集中力を維持するのが難しいと感じています。

そこで今回も、講義の中にグループワークを取り入れてみることにしました。受講している方同士のディスカッションを通じて気づきを得てもらうのが目的です。そして、受け身に授業を聞くのではなく、自分から主体的に発信する機会を持つことによって参加意識も芽生え、学びの効果も高まります。

初回の授業は毎回堅苦しい雰囲気で始まるのですが、授業の途中でグループワークを取り入れたところ、そこから教室の雰囲気が一変しました。受講生の顔つきが柔和になり、授業内容に対するリアクションも急に良くなって、私のつまらないジョークも、いつもとは異なり大ウケ。受講生が乗ってくると講師の話も乗ってきます。

気が付けば、時間をオーバーして熱弁をふるってしまいました。

同じ資産運用の内容を伝えるのでも、授業のファシリテイトの巧拙によって、受講生の満足度や受講効果に大きな差が出ることを実感しました。来週以降も、教室にいる人たちの参加意識を高め、高いモチベーションを維持できるような内容を心がけ、時間をお金を出して来てくれている皆さまに「価値>価格」のコンテンツを提供したいと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年4月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。