さあゴールデンウィークです。人によっては9連休の方もいるようで、行楽地は多くの人々で賑わうでしょう。
いつもよりたくさんの家族連れが、新幹線やレストラン、映画館や観光名所に来るでしょう。
そんな時に、皆さんに知ってほしいことがあります。
子連れは肩身が狭い
僕は2人の子どもがいるのですが、新幹線で赤ちゃんが泣いたり、子どもが騒いだりすると、親サイドは「ああー申し訳ないな」と思っちゃうんですよね。
周りの視線が辛いというか。別に周りの人も冷たく見るつもりはなかったとしても、こっちのことをチラッと見られただけで、「あ、なんか視線冷たい?」とかって思っちゃったりするわけです。
日本がもっと子育てしやすい社会になるためには、こういう周りからの視線が、もっと優しいものになる必要があるように思うのです。
アメリカで嬉しかったこと
そこでちょっと思い出したのが、高校生の時にアメリカに留学した時のこと。留学先の村で唯一の日本人で、いろんな人から物珍しく見られて、視線が微妙に辛かった時。
目があうと彼らは、くっと口角をあげてくれるんですね。微笑む、というと目も笑う感じですが、そこまでじゃなく、とはいえ、とても安心させてくれる表情なんです。
あ、これ良いな、と。日本人の僕も、目も含めた顔全体で笑うのは、なんか抵抗があるのですが、口角上げて口だけで笑うのは、ハードルが低い感じがしたんですね。
口角あげてもらうと、冷たい視線感がない
この口角あげた表情は、少なくとも「私はあなたに嫌な感情を持っていないですよ」というシグナルになります。真顔で視線を送ると、冷たい感じにも取られかねないのですが、口角上がってると、ちょっと安心するというか。
ということで、普段は仏頂面の真顔なんですが、子連れの人や子どもたちと会ったら、僕は積極的に口角上げるようにしています。
本当かよ、と思われた方。ちょっと見てください。
これが普通の顔。本当に普通にしているだけなんですが、我ながら、なんか怖いし、冷たい感じです。
そしてこれが、口角上げた顔。
編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2017年4月29日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。