失言を避けるための6つの「た」

経沢 香保子

うっかりの一言が致命的ミスにも。失言を防ぐには?(写真ACより:編集部)

「口は災いのもと」というのは、会社を経営していると、より、痛感するし、公私ともに、ダイレクトに影響を受ける。

特に、私の場合はテレビでコメントをする仕事もしているので、より慎重にならざるを得ない。

うっかりの、たった一言が、いつまでも一人歩きしてしまうこともある。一度口にだしたら、言葉は消せない。

相手に対してよくない感情を持っているとき、
同時に、話している相手に対して好かれたいという思いを強くもつとき、

なおさら気をつけなくてはいけない。

「たとえば」のような話から、誰もが納得できるたとえにならず、誤解をされ、湾曲して、間接的に伝わり、相手の心に鉛のように重くよこたわってしまうこともある。

お酒の席などで、場を盛り上げようと、サービス精神を発揮していった冗談の一言が、昼間に言葉だけが「再現」され、ビジネスの場所で自分自身の評判を下げることもある。

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その場にいない人の話を聞き出されるときは、理性を働かせないといけないし、情報伝達は本能的におこなってはいけないな、とつくづく思う。

経営者なら、手痛い失敗をしても、実績や経験で、なんとか挽回できることもあろうし、周囲が合理的な人たちに囲まれているので、受ける誤解も最小限かもしれないが、

政治家こそ、失言で職を失う可能性が最も高い仕事だな、と、複雑な気持ちで、テレビを見ながら思うことも多い。

そんななか、伊吹文明元衆院議長が失言を避けるために留意すべき6つの「た」を所属議員に訓示したというニュースを見た。

6つの「た」とは

(1)立場をわきまえて発言すること
→失言したら、応援してくれた有権者に大変な恥をかかせるから

(2)正しいと思っていることを話すとき注意すること
(3)多人数の場で話すとき注意すること

→正しいと思っていることを言うときに、よほど注意しなければいけない。政治の世界では、何が『公平』や『平等』か、人によって判断が違う。多人数のときは、自分の価値観と違う人もたくさん来ている」

(4)旅先で話すとき注意すること
→笑いを取って、楽しく話してあげないといけないと思うから、ついつい舌が滑る。

(5)他人の批判をするとき
→他人を批判するときは、よほど注意しないと、自分にもう一度戻ってくる

(6)例え話をするとき
→たとえ話は、非常に危険だ。例え話をすると誤解されるから

大変勉強になった。

また、ふと思ったのは、失言をしてしまうときは、

理性が緩んでる時に、うっかりとか、
怒りを抑えきれない時、爆発してしまうとか、
常日頃理不尽に感じていて思わず、言いたくなるとか、
相手に好かれたいための迎合的発言だったり、
場を盛り上げるためのサービストークだったり、

そういう心理状態なのだと思う。

だから、失言を避けるためにも、常日頃から自分のコンディション調整や、感情の整理を行っておかないと、と思う。

精神状態をフラットに、客観的に、冷静にしておくことは大切だ。

逆に、相手の方が、「そこまでいってしまうんだ」という発言をされる場合は、その方が怒りや不満を抱えていることが多いな、と思うので、それもきちんと受け止めるようにしたい。

言葉のパワーは凄いので、勇気や希望をともすような使い方をしていきたいと、改めて、思いました。

以下は、本音を綴っているので、失言があるのかもしれないと、焦りながら、Kindle読み放題に入られている方は、宜しければGWにお読み頂けると嬉しいです。

 

 

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編集部より:この記事は、株式会社キッズライン代表取締役社長、経沢香保子氏のブログ 2017年5月3日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた経沢さんに御礼申し上げます。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「経沢香保子blog」をご覧ください。