フランクミュラーはなぜ銀座シックスで日本酒を販売するのか?

先週から続いたゴールデンウィークも今日でおしまい。明日からは、平常な生活に戻ります。ゴールデンウィーク中に東京で最もにぎわった商業施設と言えば、やはり銀座シックス(GSIX)でしょう。

ゴールデンウィーク中は、一時入場制限をするほどの大人気だったようです。私も、銀座に出かけた時に、少しだけ中に入ってみましたが、エスカレーターが大混雑で、正面の中央通りは人が溢れかえっていました。銀座の人の流れは明らかに数寄屋橋側から東銀座側にシフトしているようです。

しかし、GSIXのお店を見てみると、お客さんが全く入っていないお店も結構あり、買い物客でごった返しているお店と2極化していることに気がつきます。よく知られている有名ブランドはどこも賑わっていましたが、日本での知名度の低いブランドは、店員さんが手持ち無沙汰にしている状態でした。

来館者数は非常に多く、再開発は大成功したかに見える銀座シックスですが、おそらく高い賃料と思ったほど伸びない売り上げで、今後撤退するテナントが出てくると予想します。そのような中で、意外に健闘していたのが、高級時計のフランクミュラーです。広い時計売り場にはGSIX限定モデルも登場し、多くのお客さんが入っていましたが、それよりも気になったのが、時計売り場の横にあるマロングラスやお酒を売っているブティックです。

写真はそこで販売されていたフランクミュラーの日本酒と言う不思議なコラボ商品です。一升瓶で10,000円程度と言うこのブランドしては、「良心的な価格」のせいか、店長に話を聞くと1日に5本程度は売れているそうです。同じコーナーで販売していた1粒2,500円もするフランクミュラーのマロングラッセも完売していました。もしかしたら時計よりも飲食の方が坪単価の売り上げは高いのかもしれません。

このフランクミュラーから1分足らずの距離にあるSHINOBY’S BAR 銀座で、フランクミュラーの日本酒を提供しながらフランク三浦の時計を販売してみたら、面白そう。また思い付きのアイディアが出てきました。

フランクミュラーは、なぜ銀座シックスで日本酒を販売するのか。その理由はよくわかりません。しかし、入っているテナントの中で、マーケティングが最も成功しているブランドであることは確かだと思います。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年5月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。