ALSの『感情失禁』と『情動静止困難』、知ってください‼️

『感情失禁』と『情動静止困難』

本日は、あまり知られてないかもしれない、ALSの感情表現に関する症状について紹介します。是非とも、多くの人に知って欲しいです。

以下、先輩患者様からの文書を引用します。

すでにご存知の方もいる事なのですが、私達は身体の動きを奪われるだけでなく、感情のコントロールも少し障害されます。良く知られているものとして、感情失禁があります。

これは、きっかけはあるにしろ自分の意思よりはるかに大きな感情の発露となって、笑ってしまったり、泣いてしまう事です。

この感情失禁とは別に、私達の症状には情動制止困難というものがあるといわれています。これは次のような症状です。

例えば、介護をされている奥さんが、子供が発熱したので夜中に病院に連れて行って帰宅したら、患者の旦那さんの第一声が足の位置を直してというもので、奥さんは本当にこの旦那さんの言葉に傷ついたというようなことです。

本来であれば、「お疲れ様、子供の具合はどう?」と言うところですが、そうではなくて足の位置にこだわった発言になってしまうのです。あるいは、そんなにたいしたことでもないのに非常に激しく怒りを現したりもすることがあります。

この症状のためにALSの患者は気難しいとか恐いとか言われてしまいます。これは人格ではなくて、病気の症状であることを介護する方に理解をして欲しいと思います。患者自身もこの症状と上手く付き合っていくことは、人間関係のためにとても必要なことであると思います。

ご支援をして下さる皆様やご家族や患者さん自身もこんな症状を理解しておくことで、関係性を良いものに保っていただければと願う次第です。

これを読んで、救われる方がいるのではないでしょうか?私もしばしば怒りが抑えられませんが、症状による部分もあるとわかり、少し気が楽になりました。

周りの皆さま、こんなALS患者を、これからもよろしくお願い致します。

株式会社まんまる笑店
代表取締役社長
恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2017年6月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。