世界初!水素燃料電池 LUNA SEAコンサートが何故⑥

福田 峰之

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「記者会見始まる!途中で失礼します」
記者会見が始まった。先ずは、水素燃料電池コンサートが企画された経緯とその社会的意義についてをデロイト・トーマツコンサルティングから説明してもらいました。正にこのブログに書いていることの概略を説明したのです。

公務の為、参加できない山本公一環境大臣、世耕弘成経産大臣からのメッセージも届き、披露しました。

「水素は人類が手にした新たなエネルギーであり、これからの私たちの生活を支えるエネルギーの切り札として大変期待しております。とりわけ、気候変動の問題を考えたとき、2050年までに温室効果ガスを80%削減するという我が国の目標に向けては、エネルギーのあり方を含め、技術、経済社会、ライフスタイルのイノベーションが不可欠です。再生可能エネルギー等を活用した水素社会の実現を目指し環境省としても最大限の支援を行っているところですが、社会全体で取り組むことが求められる中、本コンサートは若い方々含めて大きな発信力を持つイベントとして時期を得たものであります。水素燃料電池コンサートの開催に当たりご尽力された方々に心から敬意を表しますとともに、コンサートがご盛大となり、水素社会に向けた気運がますます盛り上がりをみせていくことをご祈念申し上げ、私からのメッセージとさせて頂きます」環境大臣山本公一

「水素燃料電池コンサートの開催を心からお祝い申し上げます。水素は、日本そして世界におけるエネルギーの安定供給や二酸化炭素の排出の抑制に貢献する切り札として期待されています。今般のコンサートが水素に対する理解を深め、利用を一層進める契機となることを期待致します」経産大臣世耕弘成

次に僕が政策的背景やFCV研究会・水素委員会の提言書「H2(ハイドロゲン)ジャパン2017」に明記された広報啓発活動としての水素イベントの意義を話しました。そして、何より僕ら政治家がシンポジウムを全国で展開しようが、行政や学者が科学的・学術的に安全を説明しようが、国民にはなかなか伝わりません。水素社会を確立するには、国民理解無くしては成り立たないのです。だからこそ、水素燃料電池コンサートを世界的にも評価か高いLUNA SEAのそしてSUGIZOのギターアンプでまずやってみる事、そのことに意味があると話したのです。

SUGIZOが次にマイクを持ち、静かに淡々と人間としての思い、そしてミュージシャンとしての思いを語り始めました。そして、何故、リスクを冒しても自分のギターアンプの電源を燃料電池車ホンダ・クラリティにしたいと思ったのかを語ったのです。僕はSUGIZOの語りを最後まで聞くことが出来ませんでした。

そして、SUGIZOの後は、トヨタとホンダがこのプロジェクトの支援について説明を行っています。トヨタにしてもホンダにしても、考えてもみなかったことにチャレンジする気持ちがあるから、FCVの開発、水素社会への投資を積極的に行っているのだろう。

でも、僕はSUGIZOの会見途中で失礼し、会場の外に出たのです。大事な記者会見に何で途中退席なの・・・と思われるはずです。実は、安倍総理に水素エネルギー施策を取りまとめた提言書「H2(ハイドロゲン)ジャパン2017」を説明する時間と重なっていたのです。

提言書には、水素燃料電池コンサートの件も書いてあるので、内容を説明し、理解を求めなくてはいけません。そして、今、正にSUGIZOを交えて記者会見をしているという情報も耳に入れたいと思ったのです。提言書の説明の最後に「世界で初めて、水素燃料電池コンサートをやります。今、LUNA SEAのSUGIZOと記者会見を行っている最中です」と安倍総理は「おもしろいこと考えているね。先ずは、しっかりやってみて」とエールをくれました。総理の期待に答えるしかありません

安倍総理への申し入れを終えて、記者会見場に走ってもどりましたが、会見は終了していたのです。全員の話が終了した後に、質疑応答が活発に行われたと報告を受けました。SUGIZOは控室である僕の部屋に戻ったそうです。トヨタ、ホンダの関係者に挨拶を済ませ僕の部屋に戻り、着替えを終えたSUGIZOとしばらく話をしました。どんな質問があったのかと聞くと、電気による音の違いについて、何故水素を使おうと思ったのか、環境問題についての取り組みについて等を聞かれたという。

「Team Hydro」5月29日まで後5日、時は一刻一刻と過ぎ去っています。全ての思いを「世界初!」にぶつけていきたい。

⑦に続く。次回は「世界初!水素燃料電池コンサート、新たな歴史をつくる」


編集部より;この記事は衆議院議員、福田峰之氏(前内閣府大臣補佐官、自由民主党、比例南関東)のブログ 2017年6月24日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、ふくだ峰之の活動日記をご覧ください。