卒母宣言

岩瀬 直樹

クローズアップ現代、西原理恵子の「卒母宣言」を見て、

母との関係、自立のことなど、いろいろ考える中3息子。

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親が話す100倍ぐらい教育効果が高い。

いろんな大人に出会うって大事だな。

親以外の大人のモデル、親以外の大人のことば。

「いろんな大人に出会う」
「いろんな大人の言葉に出会う」
ことが、その人の人生を豊かにする。

読書もその出会いのひとつなんだよなあ。

 

「自分の舵取りは自分でしなさい」
とサイバラ。

「私のドアはいつでもあいてる。何か困ったら帰っておいで。」

サイバラはやっぱりすげーなー。

 

「私は私で幸せになるから。」

「(子どもの)背中しか見えないから、ビール飲みながら『頑張ってね!』と手を振る」

自分の感情、心の中を、どれだけ丁寧に、素直に、言葉にできるか。
真っ直ぐな言葉って大事だ。

ぼくはまったくもって邪念が邪魔してしまう。
「どう聞こえるか」を意識しすぎてしまう。
どこか聴き手の感情を「操作しよう」としてしまう。

それが例えばつまらぬユーモアを入れようとすることにつながる。

丁寧に言葉にすることを大事にしたい。
素直に言葉にすることを大事にしたい。

感情の微妙な差異を言葉にしたいな。

ちなみに、 ぼくはこの本が一番好き。

はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)
西原 理恵子
双葉社
2006-03-01

いつ読んでもグッとくる。
こういう感性を大事にし続けたいなあとつくづく思う。

拙著の表紙に絵を描いてもらったのはよい思い出だぜ!

原稿を読んでもらえたのは良い思い出。

 

教育書唯一のサイバラ本。
お気に入りの本の一つ。自分の本ながら時々読み返します。


編集部より:このブログは一般社団法人「軽井沢風越学園」発起人、岩瀬直樹氏(東京学芸大学准教授)のブログ「いわせんの仕事部屋」2017年6月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は岩瀬氏のブログをご覧ください。