投票率は約8%アップも、50%台前半に留まる…。投票率の重要性と、今週末は奈良市長選

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

まだまだ会計処理など選挙後の対応が続く毎日ですが、今日は「投票率」について取り上げたいと思います。

都議選投票率を51.28%に訂正=選管
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170703-00000005-jij-pol

「小池旋風」とも言われる高い投票率の効果もあり、今回の都議選投票率は前回より約8%高い51.28%となりました(前回43.50%)。

もちろん投票率の向上は寿ぐべきことですが、二桁アップの予想もあっただけに、これだけの報道量があっても投票率は5割超なのか…という感が残ることも事実です。

投票率がいかに重要かと言う点については、以前から私がブログで再三述べている通りです。

投票率が下がると、政治家の質が下がって世の中が悪くなる単純な理由
http://otokitashun.com/blog/daily/7077/
元々の都議選は「組織選挙」だが、投票率のアップでその構図はガラリと変わる
http://otokitashun.com/blog/daily/13911/

投票率があがれば、しがらみだらけの古い政治家が落選し、新進気鋭の新しい政治家が当選する可能性が高くなります。「新陳代謝」を促すことで、人材の質が向上すると私は考えています。

一方で今回、上がったとはいえ8パーセント程度の投票率の向上では、盤石な組織を誇る自民党がここまで負けるはずがないという指摘もあります。

これに対しては選挙戦終盤、あまりにもスキャンダラスな報道が続いたため、本来であれば自民党に投票する「緩やかな自民支持浮動層」が投票に行かなかったことが原因である、という分析が最も説得力があるように思えます。

選挙後半の自民党「自責点」報道がなければ、投票率は二桁アップに届き、皮肉なことに自民党の大敗もなかったのかもしれません。

なお、北区は高齢者人口が多いこともあってか、今回も平均より高く投票率は約57%でした。密かに投票率6割を目指していたので、こちらの目標は達成できずに残念です…。

投票率が上がって増える「浮動票」は、どこに行くかわからないため不確定要素が増えます。しかしながら、そういうところに「民意」が眠っており、その反映こそが政治の一つの役割です。

引き続き、投票率向上に向けて見える政治・分かりやすい政治を心がけ、情報発信をしていきます。

ちなみに国政選挙や都議選などの大きな選挙でなくても、本当に毎週のように全国各地では選挙が行われています。

都議選と同時期には兵庫県知事選が行われていましたし、今週末には奈良市長選挙があります。

奈良市長選 告示 現新4人、舌戦開始 県都の未来と課題巡り /奈良
https://mainichi.jp/articles/20170703/ddl/k29/010/341000c

奈良市といえば、現職の仲川げん市長にお声がけいただき、講演・対談をしたことがありました。

反対のための反対、批判のための批判…。議会に多数派をもたない「改革派首長」の苦悩って
http://otokitashun.com/blog/daily/13749/

都民ファーストの会としては、まだ現段階では東京以外の地方選挙に擁立・推薦・応援をすることはありませんが、ぜひ各候補者の政策を見比べて、意中の人に投票するために必ず選挙に行っていただきたいと思います。

奈良市民の皆さま、今週末は投票日ですよー!

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年7月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。