安倍総理の周辺の方々の感度が少し良くなってきたようだ。
何故こんなに急激に支持率が低下し始めたのだろうとご自分の周りを見渡されたのだと思う。自民党の国対は頑強に抵抗していたようだが、安倍総理は自ら予算員会の閉会中審査に出席することを申し出られたようだ。
如何にも安倍総理が説明責任を果たそうと努力しているように映るだろうから、このこと自体は自民党にとっても安倍内閣にとってもいいことだと思う。
初めからこういう謙虚さや誠実さを示しておかれればよかったのに、と思わないではないが、あ、ちょっと拙かったかな、と思ったら素直に頭を下げて、丁寧に説明することである。
最後まで水掛け論に終わってしまうだろうが、逃げるよりは遥かにいいはずだ。
自民党の国対は何が飛び出すか、とハラハラドキドキで、野党の質疑時間等にあれこれ注文を付けにかかるだろうが、こういう時は思い切って腹を括っておくことである。
思う存分に何でも質問してください、という姿勢を示せば、それなりに誠実さが周りに伝わってくるものだ。
のらりくらり、ではなく、真正面から一つ一つの質問に丁寧に答えていく、というのが、こういう場合の最善の対応方法である。質問の材料がなくなって、質問者が同じことを何度も繰り返すようになったら、大体はそこで勝負が付く。
「先ほどお答えしました。」
淡々とそう答が出来る程度に、終始落ち着いておられることである。
答え急ぎをするとどうしても見苦しくなるから、何事も慌てないことである。
まあ、急にそんなことをやっても安倍内閣の支持率の好転には繋がらないだろうが、支持率急落の歯止めぐらいにはなる可能性がある。
もっとも、安倍総理一人の答弁で世論が納得するような環境にはないので、更なる参考人招致が必要になると思われるが。
それにしても、民進党の蓮舫さん側の迷走ぶりは救いようがない。
戸籍を開示すると言ってみたり、いや開示するのは戸籍の一部だけだと言ってみたり。
どうも、今は、民進党の方が感度が悪そうだ。
いやはや。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。