現在無所属の長島昭久衆議院議員や松沢成文参議院議員が昨日(7月19日)、院内で新党結成に向けての会合を開いた、とのニュースが流れたが、長島氏と松沢氏の二人だけで会ったとしても、まずそこから新しい流れが起きることはない。
長島氏らとしては何とか小池さんと繋がりたいのだろうが、元民進党の長島氏が動いても小池さんがその動きに乗ることは考え難い。
小池さんとしては、長島氏らが都民ファーストの応援に走り回るのは歓迎するが、それ以上のものではない、というスタンスのはずである。
私が動き出す時についてくるのはいいが、任せることはしない、というあたりが、小池さんの本音だろう。
渡辺喜美氏や柿沢未途氏は確実に小池さんの視野に入っているはずだが、松沢氏が小池さんの視野に入っているのかどうかは分からない。
小池さんは、今年の6月1日まで自民党に所属していたのだから、自民党に所属していたことがない人と組むという選択はしないはずである。小池さんが目指すのは、今の自民党を超える新しい政党のはずだから、今の自民党を超えるだけの人材が揃わない間は、ただじっと黙って見ているだけだと思う。
普通のケースでは、こういう場合は結局何も起こらなかった、ということになり易いのだが、今の日本の政治状況は一触即発のような危ない状況下にあるので、いつ、何があるか分からないところがある。
私は、変化を求めているから今の状況を好ましく見ているが、変化を好まない人にとっては実におっかなびっくりのところだろう。
誰が引き金を引くのかしら、と思っているが、引き金を引きそうなのはどうやら安倍総理自身のようである。
第一の関門は今月の25日、26日に開催が本決まりになった総理出席での衆参両院での予算員会での閉会中審査。何が飛び出すか分からないところがある。
今更丁寧な説明を試みようとしても、まず大方の国民の納得を得ることなど出来ないだろうから、安倍内閣に対する不信感が募るだけに終わるのではないかと思っている。
稲田防衛大臣を更迭しても、事態は好転しない。
8月3日の内閣改造で、決定的な転機を迎えるような予感がしている。
誰が閣内に留まるか分からないが、8月3日の内閣改造で自民党にミシン目が走るのではないか。
自民党の役員人事や自民党東京都連の新役員選出も自民党内に新たなミシン目を走らせるはずである。
小池さんが動き出すのは、そういう状況をしっかり見極めてからだと思う。
小池新党のキーパーソンは、やはり自民党から最初に飛び出したファーストペンギンの若狭さんである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。