山下達郎の『COME ALONG 3』は、買わざるを得ない

常見 陽平

NO MUSIC,NO LIFEである。書斎でも、研究室でも、移動中の車や電車でも、ジムでもいつも音楽は流れている。音楽なしでは生きてはいけない。

でも、「音楽」は日常的に聴いているのだが「CD」をあまり聴かなくなったし、買わなくなった。いつもiTunesのライブラリで聴いている。

Apple MUSICで配信されている中から、気になる新譜は聴いている。ここで配信されていないものは、ストアで買う。ただ、「CD」では買わなくなった。CDを買うのは、よっぽど好きなアーティストか、ジャケットが気に入っているか、収録曲が多い時くらいである。他には、特典が嬉しい時、か。もっと言うと、CDレンタルや図書館のCD貸出サービスをしばらくつかっていない。特にTSUTAYAやGEOでCDを借りたのは、もう何年前のことだろう。一応、Mac用の外付けドライブを持っているけれど、これまたしばらく使っていない。新しいMacはUSB-Cなのだけど、これをつなげるための変換アダプタをまだ買っていないのは、なくても困らないからだ。

というわけで、音楽は聴いているけれど、CDは聴かないし、買わない日々をおくっている。

COME ALONG 3
山下達郎
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-08-02


そんな中、「買わざるを得ない」強力な作品が登場した。山下達郎の『COME ALONG3』だ。これは強い「商品」だ。伝説のDJ企画アルバム、『COME ALONG』シリーズの最新作。しかも、今回は本人がちゃんと関わっているという。DJの前口上の後に、達郎サウンドが流れるのだからたまらない。

しかも、初期山下達郎を知る世代からすると、さらには『FM STATION』を毎号買い、FMを「エアチェック」していた者からすると、この鈴木英人によるジャケットはたまらない。

ネットでの配信はいまのところ確認していない。おそらくしないだろう。

これは、CDとして買わざるを得ない商品だ。気づくのが遅かったのだが、昨日、速水健朗さんのラジオで存在を知り、秒速で注文した。カーっとなってやった。後悔はしていない。

というわけで、CDにしろ、本にしろ、冬の時代だと言われるけど、このように買わざるを得ない仕掛け、大事。いや、あまりいやらしさは感じず。これは買わなくちゃって思うよね。山下達郎の音源もいくつも持っているし、ベスト盤だけでも何枚か持っているのにね。

さ、夏がきた。勉強を頑張る。


最新作、よろしくね。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年8月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。