製材業界のチャレンジャー・サイプレススナダヤ(愛媛県西条市)の砂田和之社長と意見交換。情熱をひしひしと感じました。
「もともとは、アメリカから米ヒバ(=サイプレス)を輸入していました。当時、アメリカのサイプレスは、95%が日本向け。そのうち60%強を当社が購入していました。」
「そこまでシェアが高くなると、「アメリカからこの値段では売ってやらない」と言われても、結局は向こうの言い値で買わざるを得ない。原料価格が乱高下したこともあります。一方で、住宅メーカーなどへの販売価格は必ずしも転嫁できるわけではない。国内からの調達を強化しました。」
「ヨーロッパと日本の原木の値段はほとんど変わりません。人件費はヨーロッパの方が高いくらい。輸送費もかかる。それでも製材の値段が変わらないということは、ヨーロッパの方が製材の生産性が圧倒的に高いということ。」
「思い切って、1台20億円のドイツ製の高性能製材機リンクを導入しました。ICTやセンサー技術を駆使して、丸太をどう切れば最適化できるか瞬時に判断します。1分間に14本、月間16,000立方メートルを計画しています。」
「製材過程で生じたおがくずや木材チップなどは、木材を乾燥させるためのバイオマスや、四国中央の製紙業などでできる限り活用していますが、より最適化を目指すため、今後、国内で初めてCLT(直交集積板)工場を稼働させます。」
「世界で1番木材を消費するのはアメリカ。今は、輸出拡大に向けて、アメリカ市場を開拓しています。
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編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2017年8月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。