何で国民ファーストじゃないの、と思ったが、国民ファーストという政治団体は既に設立されているので、日本ファーストという名称にしたそうだ。
まあ、政治団体の名称などそう大した問題ではないのかも知れないが、「日本ファースト」だと悪名高いトランプ氏の「アメリカファースト」の二の舞になってしまうかも、などと心配したのだが、どうやら「日本ファースト」は若狭さんが起ち上げる「輝照塾」という政治塾の運営母体だということで、国政政党・小池新党を起ち上げる時は別の名称にするようだ。
やはり若狭さん一人で国政政党を起ち上げるには無理がありそうである。
本格的な国政政党を目指すのであれば、最低限細野氏と共同歩調を取る必要がある。
若狭さんと細野氏の二枚看板が揃って、他に10人ぐらいの国会議員が揃って記者会見するようになれば相当見栄えが違ってくるだろうが、今日のところはあくまで若狭政治塾「輝照塾」の起ち上げ宣言ぐらいに捉えておくのがよさそうである。
それでも、この段階で一石を投じたことは大きい。
小池さんの名前を使って人集めするつもりか、などという質問が記者会見で出たようだが、今の段階で小池さんが表に出るのは無理だろうから、若狭さんが小池さんの斥候を買って出た、ぐらいに見て上げた方がいいのかも知れない。
小池さんはあくまで第1回の「輝照塾」の講師を務めるくらいで、これから起ち上がるはずの国政政党にどこまで関わるかについては白紙の状態だと言っていいだろう。
若狭さんの記者会見の波紋がどこまで拡がるかを見極めてから徐に小池さんはメッセージを出すのだと思う。
一点明らかになったのは、これから起ち上るはずの国政政党には都民ファーストの野田数代表外の役員の方々はまったく関わらない、ということだ。
ああ、これは国政と都政は完全に棲み分けする、という宣言だな。
私は、そう、見た。
結構なことである。
野田数氏に牛耳られてしまう国政政党など見たくもない。
国政政党は、国民から広く信頼を集めることが出来る国会議員の皆さんで是非起ち上げていただきたい。国政選挙の新たな候補者の発掘や教育、養成などは、「輝照塾」に委ねればいい。
一人ですべてのことをやるのは難しい時代である。
その時々の状況に応じて役割分担なり、棲み分けをするということは、案外大事である。
念のため。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年8月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。