「愛の反対は無関心」なら「ありがとう」の反対は?

「愛の反対は憎しみではなく、無関心」というのは、作家でノーベル平和賞受賞者のエリ・ヴィーゼル氏の言葉のようです。では、「ありがとう」の反対は何になるのでしょうか。

ありがとうの反対は、
「ばかやろう」でもなく
「ごめんなさい」でもありません。

ありがとうの反対は
「当たり前」です。

毎日の生活の中で、当たり前と思っていることがたくさんあります。しかし、朝起きてから、夜寝るまでに自分の周りに起こる出来事を見直してみると、それは当たり前ではなく、多くの人の力を借りて、何とか成し遂げていることばかりであることに気が付きます。

「当たり前」はそれを失った時に初めて、そのありがたさに気が付きます。

停電になって、電気が使える生活のありがたさに気が付く
病気になって、毎日健康でいられることのありがたさに気が付く
会社を辞めて、毎日仕事ができる環境だったことのありがたさに気が付く
友達を失って、その友達との今までの交友のありがたさに気が付く
・・・

当たり前だと思っていたことも、いつか当たり前ではない時が来るかもしれません。
その時になって初めてありがたいと思うのではなく、その前にありがたいと感謝し、それを相手に伝えることが
後悔しない人生に大切な心掛けではないでしょうか。

実は、この話は、私が代表理事を務める一般社団法人海外資産運用教育協会で、理事をお願いしている前田出さんのメッセージで知りました。

前田さんは、5年前に私が起業しようと思っていた時、声をかけてもらい、一緒に協会を立ち上げました。前田さんの「新・家元制度」という仕組みを使って、資産運用教育の啓蒙に一緒に取り組んできました。

多くの人に自分が持っている資産運用の経験を広げていく過程で、前田さんのネットワークや斬新なアイディアが、極めて大きなサポートになりました。何より、常に前向きで、チャレンジする気持ちを忘れない姿勢に多くのことを学ばせてもらいました。

今、好きな仕事を好きなようにできる環境にいられるのは、当たり前ではなく、前田さんをはじめ、私の周りにいるたくさんの人とのご縁が広がって、実現したものです。

だから、前田さんにこの場を借りて「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたいと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年8月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。