民進党の支持率は6パーセント前後のようである。
どうやら共産党の後塵を喫しているらしい。
そういう民進党の代表の座を前原氏と枝野氏が争っている。
国会議員の票だけで言えば前原氏の圧勝のようだが、外野席から前原ガンバレの声も上がらない状態での前原氏の圧勝にどれほどの意味があるのか、私には分からない。
前原氏も枝野氏も党内融和を強調し、それぞれにかねてからの持論を封じ込めているような印象があるから、折角の代表選がちっとも盛り上がらない。
観客が殆どいない民進劇場での、二人だけの寂しい舞台。
ご本人たちは結構激しいバトルを展開しているように思っておられるのだろうが、コップの中の嵐ほどの騒ぎもなさそうだ。
舞台を盛り上げるような秘策をお持ちなんだろうか、と目を細めながら眺めているが、前原氏も枝野氏もそういうマジックが出来るような人ではなさそうだ。
結局は、民進党に離党届を出した細野氏だけが自由に動き回れる。
前原氏や枝野氏よりも遥かに世間の注目を浴びるようになるはずだ。
代表選挙に出馬するよりも離党の方が政治的なインパクトが大きいのであれば、前原氏と枝野氏のいずれから民進党の新しい代表になっても、まず民進党にはその先がない。
前原氏が代表になれば、いずれは民進党は分党、解党の道を歩むことになる。
仕方がないことである。
何しろ、他に策がない。
民進党への疑問。民進党は保守の政党なのか
9月1日に答えが出るのだろうが、国会議員の票では前原氏が枝野氏の5倍の得票をする見込みだと報道されている時に、党員・党友投票の結果枝野氏が代表に選ばれるようなことになると、民進党のコアの支持層と民進党の国会議員の間では考え方に相当の乖離がありそうだ、ということになってしまう。
枝野氏が代表に就任するというのは、民進党にとって結構リスクが大きそうである。
民進党の中の捩れがどの程度のものかを私たちが確認する絶好の機会になりそうである。
捩れが大きそうだったら、ブチ切れる前にさっさと分党したらいい。
無理は禁物である。
幸い細野氏が民進党の保守系の方々の受け皿となるべく、いち早く離党届を書いているのだから、心ある皆さんは早く細野氏の後を追われるといい。
どうも、そちらの方が道が開けているように見えて仕方がない。
民進党に所属されている国会議員の皆さんにお聞きしたい。
皆さんは、保守の政治家なのですか。
民進党は、保守の政党ですか。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年8月10日の民進党関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。