「今、愛媛にいる意味」と言えば些か仰々しくなるが、元日本代表監督の岡田武史さんが経営する「FC今治」のビジョン、経営哲学、そして幅広い人脈から貪欲に吸収したいと思っている。
そういうことで、8月11日(金)~13日(日)は、僕もBarit Challeng University(BCU)に毎日、足を運んでいる。
今治市・しまなみ海道から発信するインキュベーションプログラム「BCU」には、文字どおり全国から(一部は海外からも)高校生・大学生・社会人が集結。
今年のテーマは、「せとうち王国のリーダーとしてせとうち地域のコスモポリタン化計画を構想せよ」
未知の課題に3日間、年齢や所属が異なるグループで、とことん議論する。その議論を、地元の経済界などがしっかり支える。そして、鈴木寛さんや今治出身の青野慶久さん始め超豪華なアドバイザリーボードが真正面からブラッシュアップする。
「クリエイティブって何?」
「もっと具体的に!」
ものすごく濃密で贅沢な時間。
僕が高校生の時には、こういうプログラムはほとんどなかったから、今の高校生が羨ましいし、10年の深化を感じる。
基調講演は、アドバイザリーボードのひとりで、シンクタンク・ソフィアバンク代表の田坂広志さん。
目に見えない資本主義というタイトルで、高度知識社会における関係資本や信頼資本などの重要性、そしてボランタリー経済と貨幣経済の融合を整然と語る。
高校生には、必ずしもすぐに理解できる内容ではないかもしれない。でも、「読者百篇自ずから通ず」「門前の小僧習わぬ経を読む」とも言う。頭の片隅にあることが何かのひらめきにつながったり、すとんと落ちるときが来るのではないか。
参加者の、地域の、そして関わる全ての人のこれからが楽しみだ。
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<井上貴至 プロフィール>
<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち」
学生・卒業生への熱いメッセージです!
<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2017年8月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。