ニュースと既得権 糸井重里、アレクサンダー大塚をめぐって

常見 陽平

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とにかく新聞と雑誌が大好きで。ネットから離れ気味なのだけど、さすがにヤフトピは見ている。ここ数日、味わい深い出来事があった。まず、糸井重里のインタビューだ。

儲ける知性を休ませ、親切を――糸井重里に資本主義を聞く

ぶっちゃけ、全然面白くなかった。まあ、糸井重里自体、著名人すぎる著名人だし。ほぼ日上場の際にインタビューは載りまくっていた。特に上場する意味だとか、ほぼ日手帳が7割という売上の構成についても。この人は、お金に関する話をいろんなところでしているので、目新しくもない。だいたい「儲ける知性」「資本主義」なんていう話が期待しているほど語られていないし、内容も既視感にあふれている。

それでもヤフトピに載るのは、糸井重里自体がビッグネームであるからだろう。まあ、肝いりのYahoo特集記事だということもあるのだろうが。

よく、ネットニュースは分量や本数の制限はないというが、とはいえ、目立つ流通の場というのは限られており。その一つがヤフトピであるということは間違いない。この場にふさわしい、読むべき、読まれるはずと運営側が判断したのだろう。

それ以上に一瞬、謎だったのが、アレクサンダー大塚の結婚のニュースだろう。今の30歳以下の人は、知らない人が多数だろう。彼はやられっぷりが素敵で。大きな勝利を残したのも事実ではあるが、とはいえ、彼クラスの選手はいくらでもいる。ただ、やはり地上波で試合が放送されていた人というのは格が違うというわけだ。これも勝ち逃げモデル、既得権だなあ、と。

なんというか、以前からの知名度のインパクトだとか、既得権だとか、いろんなことを考えた事案であった。


最新作、夜露死苦ね。私なんか、ずっと中空飛行だろうなあ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年8月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。