「こども宅食」に届いた小さなSOS。利用申込は想定の2.6倍

「こども宅食」では現在、利用を希望されるご家庭からの申し込みを受け付けています。

受付開始から約1ヶ月半で、初年度の目標の150世帯を大幅に上回る、400世帯を超える方からお申込みをいただきました。

フローレンスは様々な非営利団体や文京区、企業と協働して、ひとり親家庭や経済的に厳しい家庭に食品を届ける「こども宅食」を開始しました。ご自宅に1~2ヶ月に一度食品を届け、それを切り口に「子どもの貧困」問題を解決する新しいセーフティネットを創ります。まずは小さな成功事例を創り、同じ仕組みを全国に拡げます。

>>「こども宅食」の詳細はこちらから

「こども宅食」に立ちはだかる壁

「こども宅食」では、初年度は小さく150世帯からスタートし、将来的には希望する全ての世帯に食品を届ける計画でプロジェクトを進めていました。しかし、現時点ですでに400世帯という、予想を遥かに上回るお申込みをいただいています。

なんとかしてお申込みいただいた方の期待に応えて食品を届けていきたい。そんな気持ちでいっぱいなのですが、ここに来て壁が立ちはだかっています。

倉庫に400世帯分の食品を保管するスペースがなく、また、多くの方に食品を届けるためには、当初の予定の倍以上の食品寄付が必要になるのです。

そこで、ぜひ、皆さまのお力をお借りしたいです。

法人として食品などの現物寄付や大口資金寄付ができる方、食品の仕分け・箱詰め・保管に使える大型のスペースをご提供頂ける方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらのフォームからご連絡ください。

>>「こども宅食」法人協力問合せフォームはこちらから

最後に、「こども宅食」の利用希望者から、続々とメッセージが届いておりますので、紹介させてください。

『約1年の別居を経て、先月より「ひとり親家庭」になりました。二人の子どもを抱えながら、10年ぶりの復職をし、不安が募る日々でしたが、都会の真ん中でもこういった取り組みが行われていることに、心強さを感じることができました。

皆さまの活動に感謝しつつ、いつしか支援を行う立場となれるように励んでいきたいと思います。』 

『こども宅食のお知らせを見た時、思わず涙が出ました。   日々節約を重ねていますが、食べ盛りの子どもたちの胃袋を満たすためには、どうしても食費は削れません。子どもが成長するにつれて、食費は膨らんでいきます。しかし、児童扶養手当は一定で、どんどん家計は厳しくなる一方なので、このような支援はとてもありがたいです。

周りの方々の助けがあって頑張れています。子どもを一生懸命勉学に励ませ、社会に恩返しできるように頑張ります。』

「こども宅食」の利用申し込みには、こういったコメントが多数寄せられました。そのコメントを通して、誰にもSOSを出せずに、家族だけで抱え込んでいる人がたくさんいることを実感しました。

「食品をきっかけにして、繋がりをつくること」の重要性を再確認し、身が引き締まる思いです。

スタッフ一同、親子の笑顔を守るために頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いします。

>>「こども宅食」の応援はこちらから 


編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のヤフー個人ブログ 2017年8月25日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。