自民党を離党しました

福田 峰之

結党間近となって新党の立ち上げに合流するために、本日33年間所属してきた自民党を離党しました。今まで「自民党」である私を支えて来て下さった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

しかし、このタイミングでの解散となり、今後政治家としてやるべきことを考えると、自分が自民党で推進してきた政策をよりスピーディーに力強く実現していくには、しがらみのない全く新しい器が必要だ。これが、私が新党への参加を決断した一番の理由です。

解散・総選挙の可能性が濃厚となっていく過程で、私は改めて「政治家として何をなすべきか」を自問しました。横浜市会議員、衆議院議員、内閣府副大臣と歴任する中で、私はIT政策・知財政策・再生エネルギー政策と、中長期に見て「将来の日本が本当に必要とする政策」を積極的に進めて来ました。その中でも、サイバーセキュリティ基本法や官民データ活用推進基本法は、私が実務責任者として取りまとめた議員立法です。今後これらの政策は、優先度を高くして推進していかなければ日本が国際的に遅れを取ってしまう分野です。

また、これからの日本にとって重要なのは次世代の政治家育成です。欧米では30、40代の若い人材が当たり前のように政治を動かしているような状況を、日本でも実現したい。今後の日本に必要な新たな政治家像を描き、時代が求める人材を発掘し、寄り添って育てる政党を作りたい。

次世代を見据えた政策としては、高齢者だけではなく、より若い世代に焦点を当てた「子育てしやすい環境」を作る社会保障制度の見直し。グローバル化とIT化によって「必要とされる将来の仕事」が変わる中で、国際的に競争力のある人材育成に向けた教育改革。国際環境が目まぐるしく変化する中で、私の2歳と8歳の娘達を含む子供たちが成長していく未来が明るく、安全なものとなるように進める外交・安全保障政策。

これらの政策・人材投資を推し進めるには、政策立案力を重視した選挙支援、落選・引退が生じることを前提とした回転ドア型の仕組み、嫁・妻・母・本人という側面を持つことを踏まえた女性議員育成システム、当選回数や選挙区の状況を踏まえた寄り添え方支援といった制度が必要と考えていますが、自民党の組織運営では、このような自分の理念を実現できないと判断しました。新党は、私が考える政策の親和性だけではなく、時代変化に沿った政党運営方法の開発にもチャレンジするとしており、いずれも私が考える方向性と一致しています。

「将来の日本が本当に必要とする政策」を推進し、人材の宝庫となるような新党を作るという新たなミッションを残された人生の中で自分自身に課していきたいと思います。私の政治信念に共感して応援してきてくれた方々には、新党参加後も引き続きご支援賜れれば幸いです。

2017年9月25日  衆議院議員  福田峰之


編集部より;この記事は衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2017年9月25日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、ふくだ峰之の活動日記をご覧ください。