小池さんが衆議院選挙への立候補を表明しても、私は驚かない

菅官房長官が今回の衆議院選挙への小池さんの立候補を想定しているくらいだから、世論の強い反対がなければ小池さんが都知事の職を擲って今回の衆議院選挙に立候補する可能性は相当あるのだろうと思っている。

都民を愛していないのか、具体的に何の成果も挙げていないのに途中で都政を投げ出すのか、無責任だ、都知事を踏み台にして総理になりたいのか、などなど一斉に非難の声が上がるだろうが、小池さんが国政に乗り出す大義名分が出来てしまうと、あらゆる批判が一瞬で消えてしまうようなこともあり得る。

都政を前に進めるために、国政を変える必要がある、国が東京都の行政を進めるのに大きな障害になって前に立ちはだかっている、目の前にある様々な障害を突破するために、どうしても国政の在り方を根底から変えていく必要がある、国政の在り様を変えることが出来れば、都民の暮らしぶりがよくなり、都政の様々な課題をクリヤー出来るようになる、などと訴えることが出来る材料があれば、一時的には大変な批判が起ころうが、案外そういう批判はあっという間に引っ込んでしまうはずである。

東京都が抱えている問題の一つは、東京都の財源を国に相当召し上げられていることだろう。
国の行政が東京都の更なる発展を事実上阻害しているようなところもあるはずである。
大学の定員増を東京都区内では今後一切認めないようにしよう、などという文部科学行政について小池さんが強い不満を示しているという事実もある。

禁煙推進の動きが国政レベルで停滞している事実もある。
2020年東京オリンピックの開催についての国の関与が中途半端で、開催都市としての東京都の財政負担が若干膨らんでいる気味がある。保育所不足による待機児童問題や働き方改革、さらには医療・介護の問題についてももっと大胆な解決策を用意する必要がある。

東京都で出来ることは東京都で一生懸命にやるが、国が変わらなければどうしようもないことも沢山ある。
東京都政の発展のためにも国政を変える必要がある、などと具体的に述べれば、それなりに納得する有権者がおられるのではないか。

希望の党が本当に政権を担えるような政党になっていくためには、やはり小池さんが前面に立つ必要がある、国民の多くがそれを望んでいる、ということになったら、小池さんはまたまた崖から飛び降りるかも知れない。

小泉進次郎氏まで小池さんの衆議院への転出を言い出しているのだから、これから何があってもおかしくない。

幸い女性の副知事候補者も確定したようである。
小池さんがいなくても都政が停滞するようなことはない、ということが明らかになったら、多分小池さんは自分が最も得意とする分野を目指して動くはずである。

まあ、私の目から見ても、小池さんの衆議院転出は十分あり得る。
何があっても、私は驚かない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。