社会人になってから30年以上。いろいろな仕事を続けてきましたが、短期間で終わってしまうものもあれば、長期に続けられた仕事もあります。
例えば、現在も毎年開講している早稲田大学オープンカレッジの資産設計塾は、最初に開講したのは2001年ですから、すでに17年続いています。開催回数も31回となり、恐らく早稲田大学エクステンションセンターの講座では最長開催記録を更新中だと思います。
同じ社会人を対象としている、丸の内朝大学でも2009年からマネーコミニケーションクラスを開講しています。こちらも、もうすぐ10年になろうとしています。
ひょんなことで今週見つけたこちらのページ。マネックスメールでのコラム「資産設計への道」のバックナンバーです。マネックスを離れて早くも6年になりますが、未だにすべての記事が読めるようになっていて、ちょっと感動しました。こちらも10年間にわたって連載を続けることができました。
新しい仕事を始めるには勇気が必要です。ゼロから1を生み出す訳ですから、高いモチベーションや、成功への高い期待が無ければ一歩を踏み出すことができません。
しかし、それと同じくらい、いやそれ以上に大切なことは、一旦始めたことを粘り強く続けていくことです。明らかに間違えた方向だと気が付いたら、早期に撤退する決断も必要です。しかし、始める時の想いが変わっていないのに、大した努力もしないまま、続けることに執着しないのは勿体無いことです。
多くの成功事例を見ていると、最初から順風満帆で何のトラブルも無く、簡単に思い通りのことが実現できた人は、ほとんどいないことがわかります。自信満々で作り上げたサービスがまったく売れない。競合がもっと良い商品を出してきて競争力が無くなった。トラブルが頻発して、顧客の信頼を失った・・・。想像もつかないことが発生し、それと格闘している中から、長期間ずっと生き残っていくものこそ顧客から本当に必要とされているものなのです。
ありがたいことに今も続いているたくさんの仕事があります。最近始めたばかりの新しい仕事も、今まで続いてきた仕事と同じように、これから10年、20年と続けていけるよう、粘り強く執着していくつもりです。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年9月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。