本日、希望の党の1次公認候補予定者のリストが明らかになりましたね!
191人のうち109人が民進党出身者。驚くことに半数以上。
個人個人のこれまでの言動を見ていっても
経済については市場原理主義者がいたり規制論者がいたり、
安全保障についてもタカ派がいたりハト派がいたり、
いやはやこれまで私含めいろんな人々がこの党の今後を論評してきましたが現実のインパクトは何をおいても半端ない!
「この人たちまとまって行動できるわけねーじゃんw」
の一言です。
そうこうしてたら、小池都知事を支持する都議会会派「都民ファーストの会」からいわゆるファーストペンギン(はじめに参加した議員)の音喜多議員と上田議員の離党が報じられました。
この間私は同世代の音喜多議員の「政(まつり)」に関心を持ち、電話やメール、対面で対話を重ねてきました。
事細かな内容は明かせませんが、彼が都議選が終わって以降の小池都知事の都政運営、国政進出までの経過に不満を持っていたことは事実だと思います。
メディアにも多数露出し、今や同世代の国会議員、地方議員を含め圧倒的知名度を誇る彼の発信力を希望の党が活用しようとしなかったわけはありませんが、それでも彼は不満を押し殺しながら「面従腹背」の道を選ぶことはできなかったのでした。
彼とのやりとりで特に印象的だったものがあります。
「若いうちはとにかく先輩上司には面従腹背しろとみんな言うよな。内心異論反論があっても、自分が強くなってからその我は一気に押し通せって具合に。なかなか難しいよな」
と言うと、彼は「いや、水谷さんそれは違う!」と。
「面従腹背ってさらっと言うけど面従と腹背はなかなかセットにならないんだ。周りでそんな例見たことある??一度下げることになれた頭は重力に逆らい起き上がり反撃に出ることがなくなるんだ」
と特徴的な早口言葉で返してきました。
(私も早口な方だけど自分以上な人はめったに見ないなあwといつも思います)
「そりゃ確かにそうだな」
と思いました。
彼の言葉を借りれば
「とことんとんがって生きる」。
都民ファーストの看板で当選したのにそれを短期で捨てるなんて無責任だという批判も散見されますが、選挙の時に有権者の方々と約束した都民ファーストとは、もはやまったく性質の異なる、「落選者互助会」「政策、理念は後付け」の政党と堕してしまったと思うからこそ、彼は離党したのでしょう。
選挙の時に約束した政治理念を、上田議員とともにたった2人でも実現しようと飛び出したのでしょう。
3週間ほど前、私はアゴラに
「音喜多新党はいずれ現実になる」
との記事を投稿しました。
まったくの根拠なく書き連ねたつもりはありませんでした。
彼と話すといつも「とんでもねえな」と、彼に比して自分の器の小ささに忸怩たる思いを抱きます。
自民党や希望の党、そんな大政党に1人で割って入ってやろうという気構えを、彼からはいつも感じるからです。
これは、年配世代がもはや慣例、常識として固着させてしまった
「既存メンバーでグループ壊したり作ったり続けて、何がしたいとかは曖昧でとにかくパワーゲームで国民をいたずらに魅了する政治」
への怒りの咆哮です。
なんとなく小泉さんすげー。民主党勢いあるよね。小池さん女帝感パない。
だからどうした??と。
あらためて言っておきましょう。
「音喜多新党は、来る。きっと来る」。
私はそんな気がしています。
<水谷翔太>
前大阪市天王寺区長、株式会社Field Command’s Triumph 代表取締役
昭和59年9月9日生 早稲田大学政治経済学部卒業後、日本放送協会(NHK)に記者として入局。政治行政、経済、司法等幅広く取材。その後平成24年8月に橋下徹大阪市長が実施した公募試験に合格し、史上最年少(当時27歳)で天王寺区長に就任。行政区として史上初の子育てバウチャーを発行したり、softbankから協力を得て中高生向け即興型英語ディベートスクールを開講したりと先進的な施策を手がけた。 平成28年3月に任期満了をもって退任後は大阪市内に個人事務所を構え、公的機関、企業、病院の企画立案・執行、メディア対策支援にあたる他、講演活動等に取り組む。
メールアドレス [email protected]