なぜカフェの朝ごはんは糖質だらけなのか?

友人の金森重樹さんがプレジデントオンラインで書いている「富裕層が”月100万円分”の肉を食べる理由」という記事がネット上で話題になっています。

この中で、とある食に対する研究結果が紹介されています。それは、旧石器時代の食事(脂肪分の少ない肉と魚を食べ、小麦を中心とした穀物、イモ類、乳製品などをとらない)をしながら、歯を磨かない生活を4週間したらどうなったかという実験です。

糖質制限をすることで、心臓病や高血圧、糖尿病、がんといった、病気になるリスクが低下できることが期待できるというのは、知られるようになってきました。この実験で面白いのは、4週間まったく歯を磨かなかったにもかかわらず、歯茎からの出血は減って、歯周ポケットも改善されたという結果です。

金森さんは、わずか1万年程度しか歴史の無い農耕文明に人間の遺伝子はまだ適応できず、旧石器時代ような食生活が遺伝的な特質に合った理想的な食事法であることを示唆していると指摘しています。

実は、私が今年から緩い糖質制限を開始したのは、年初に金森さんと食事をする機会があったのがきっかけです。会食をした西麻布の中華料理店で、自ら糖質制限メニュを事前注文していた金森さん。以前にお会いした時とは別人のようにスリムになって、顔つきも精悍に変わっていました。

2か月で20キロ以上の体重減少を実現したということでしたが、私にはそこまでのストイックさはありません。糖質制限も完全を目指すのではなく「ゆるく」続けることにしました。それでも数か月で4キロ体重が落ちて、人間ドックの血液検査の数値も劇的に改善しました。

大した苦も無く、ちょっとした生活習慣を変えるだけで、体の状態を改善できるのが「ゆるい糖質制限」のメリットですが、問題は外食する時のお店に制限が多くなることです。

例えば、毎朝通っているコーヒーショップには糖質たっぷりのメニューしかありません。仕方無いので、朝食はコーヒーとヨーグルトドリンク。お腹が空いたら、コンビニで素焼きナッツを買って食べるといった食生活になりました。

ランチやディナーも外食の場合、糖質が少ないメニュを探すのは簡単ではありません。結局、同じお店を何回もリピートすることが多くなります。

食生活と健康の関係については、諸説あって糖質制限が本当に体に良いのかは、わかりません。しかし、過剰な糖質摂取が健康を害し、寿命を縮める可能性が高いことは事実でしょう。これ以上体重を減らすつもりはありませんが、ゆるい糖質制限は続けていこうと思っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年10月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。