新興国投資は、「何」に投資するかではなく「誰」に投資するか

ベトナム、カンボジアの視察から戻りました。今回も一緒に行ったメンバーと、楽しく有意義な時間を過ごすことができました(写真はホーチミンのマジェスティックホテルのテラスの朝食風景)。

ホーチミンとプノンペン。2つの都市を合わせて、15近い物件を一気に視察しましたが、それぞれの物件にメリットデメリットがあります。自分の投資目的やリスク許容度から、広く物件を水平比較し、最終判断を慎重にしていくことが大切です。

海外不動産の中でも、特に新興国は、現地を視察してから購入することを強くお勧めしています。その理由は、現地に行くことによって日本では得られない貴重な情報が得られるからです。といっても、それは物件の視察だけではありません。

個人投資家の皆様にいつも申し上げていることは、不動産投資で重要なことは何を買うかだけではなく、誰から買うか、そして誰に管理してもらうかが重要だということです。

せっかく良い物件を購入できても、管理がしっかりしていなければ、テナントがつかず、投資のリターンも低いままです。また良い物件かどうかは、デベロッパーや販売会社の過去の実績を見ればわかってくることもあるのです。

逆に、物件が今一つであったとしても、テナント付と管理をしっかりやってくれる会社が現地に見つかれば、むしろその方がインカム収入を着実に得ることができる場合もあり得ます。

だから新興国の現地視察に行ったら、物件自体を見るだけではなく、建設したデベロッパーや完成後に管理する会社もチェックすべきです。真面目に粘り強く、現地で事業を続けている会社は信頼でき、リスクはあっても安心して投資をすることができます。

もちろん物件選択も大切ですが、どの物件が良いか、どの物件は避けるべきかをロジカルに説明してくれる。そんな正直な販売会社が見つかれば、信頼感も高まります。

今回の視察でも、現地にしっかりとネットワークを持つ多くの信頼できる人たちに出会うことができました。日本では得られない彼らとの貴重な人脈を大切にしていこうと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年10月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。