「食べ放題で食べすぎて後悔」をやめて幸せになる方法

こんにちは!肥後庵の黒坂です。

「人は過ちを繰り返す」私がこのことを身にしみて理解したのは、食べ放題へいって毎回食べすぎて後悔をした経験をした時です。仕事や学業ではあまり失敗を繰り返すということはありません。一度失敗をして手痛い思いをすることで、「次回から気をつけよう」という意識が働き、二度目、三度目は失敗せずに済むようになります。私もライターとして記事を書くようになり、編集長や市場からお叱りを受ける度にアップデートをして同じ失敗を繰り返さないようにしています。

ですが、こと食べ放題についてはなかなか改善できませんでした。こちらの記事でも書いているのですが、私は昔年間に50-70回も食べ放題に通いまくっていた時期がありました。今では満足感に包まれてお店を出ることができるようになりましたが、最初の頃は「今回は食べすぎないようにするぞ!」と強く決心しても、おいしく食べ始めるとそんな決心は吹き飛んでしまい、お店を出る頃には「また食べすぎてしまった…」と後悔することを繰り返していましたね。

なぜ人は食べ放題で食べ過ぎるという過ちを繰り返してしまうのか?そのことについてお話をしたいと思います!

食べ放題にはストッパーが存在しない

外食に出かけて一般店で食事をして、食べすぎて苦しくなることはあまりありませんよね?食べれば食べるほど、それだけ会計時の支払い金額が多くなり、「この辺でやめておこうかな…」と冷静さをキープできます。

しかし、食べ放題となるとそんなストッパーは存在しません!いくら食べても支払金額が定額であるため、「せっかく支払ったのだからたくさん食べないともったいない」とたくさん食べて元を取ろう(?)という謎理論が展開されてしまい、いつも以上にガツガツと食事が促進されてしまいます。食は人間の3大欲求の一つであり、強い意識を持たなければ簡単に欲求に屈服してしまうものです。「たくさん食べるとその分支払い金額が増す」、というのは人によっては「食べたい」という欲求を押さえるストッパーとしての役割を発揮しますが、食べ放題でこのストッパーが消えてしまった途端、タガが外れて食べまくってしまうことになるわけです。

止めてくれるものがいなくなると、人はあっさりと食欲にひれ伏してしまうのです。

時間制限と、視覚効果が食欲を促進しすぎてしまう

食べ放題で食べすぎてしまう理由、それは支払金額が定額というだけではありません。その他に「時間制限」と「視覚効果」もその要因として存在します。

多くの食べ放題店には時間制限があります。90分とか、2時間という設定が多く、この時間制限を意識することで食べすぎてしまいます。お店に入り、席に通されて食べ放題のシステムを説明され、「それではごゆっくりどうぞ!」と言われた時から時計の針が動き始めます。残り120分、119分…刻一刻と時計の針が進む中、周囲を見渡すと多くの人がビュッフェ台へ向かい、好き好きに料理を取っていく…。

この風景が焦燥感をかきたてます。「早く!早く食べないと時間が過ぎてしまう!」、このように考えて急いで料理を山盛り取り、それを食べ、そしてすぐに席を立つ、ということを繰り返す内についつい食べすぎてしまいます。また、時間制限があることで、自然に早食いになりこれも食べ過ぎる状況を生み出してしまいます。食事をして満腹中枢が満たされるまでには時間がかかります。それより早くガツガツ食べ物を口に入れてしまうと、満腹を感じるより前にたくさんの食べ物を胃に送り込むことになるわけです。

それから視覚効果も食べ過ぎてしまう要因と考えます。ビュッフェ台を彩る様々な料理を見ていると自然に気持ちは高まっていきます。(よし!次はあれを食べよう)(これとこれを食べてその次はちょっと甘いものでもいくか)そんなことを考え、あれもこれもと手を出している内に、気がつけば食べておいしいよりも、苦しくなっていることに気づくでしょう。特に食べるのが好きな人にとって「狙った料理を食べずに帰る」ということには耐えられないでしょう。

来店前に食べすぎない戦略を持つことが重要

食べ放題で食べ過ぎる、という過ちをずっと繰り返してきた私が、適量で済ませることができるようになるにはかなりの期間を要しました。私の意思が元々弱いのかもしれませんが、これまでお話をしてきた通り、ビュッフェには食べすぎてしまう多面的要素があり、これに抗うことは容易なことではありません。

一旦、ビュッフェ台の前に立つと「食べすぎないように控えよう」という気持ちは吹き飛んでしまうので、できればお店に行く”前”に食べすぎない戦略を持っておくことにしましょう。その戦略とは何かというと「食べる順番」と「一皿に盛りすぎない」という2つです。

食べる順番は食べ放題に限らず、めちゃめちゃ重要な要素です。食べる順番を変えるだけで血糖値の急上昇を抑えたり、食べ過ぎをコントロールすることができます。私がとっている戦略としては「まず果物・野菜をたっぷり食べる」というものです。ビュッフェ店に到着した直後は空腹ですから、そのまま本能の赴くままにおいしそうな炭水化物やタンパク質、デザートに手を伸ばしたいところですよね。

しかし、そうしたい気持ちをグッと抑えて、まず空っぽの胃に野菜や果物を入れます。野菜や果物は低カロリーで血糖値も上昇は緩やかになりますし、ある程度お腹も膨れるので空きっ腹に高カロリーの料理を片っ端から送り込むより内臓の負担も抑えられ、食べすぎて苦しくなることも防ぐことができます。

そして料理は一皿に盛りすぎない!と決めておくことも重要です。席を立ってビュッフェ台に向かい、料理を選んで皿に取って席に戻る。この一連のプロセスにはある程度の時間がかかり、食事のインターバルとして機能します。この時間を設けることで、満腹感が反映されて食べ過ぎ防止になるわけです。特に食べ放題の時間制限終了間際になると、一皿に盛りすぎると食べ残して別料金を払うのを回避するため、料理を無理やり口に突っ込んで苦しくなる経験をした人も多いと思います。そうしないためにも、「料理を一皿に盛りすぎない」というルールは役に立つでしょう。

来店前に食べすぎて苦しくならないよう、あらかじめ食べすぎない戦略を立ててから行くようにしましょう!そうすることでお店を出た時に後悔せずに満足感に包まれることができるでしょう。

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。