私は大人になるまでのほとんどを海外で過ごしました。
様々な経験から、お互いの人種、宗教、地域、国の文化を知って尊重することが世界の平和につながると強く感じていました。
「文化の懸け橋になれるような事業を起こしたい」
それが、当時は日本になかったスペシャルティコーヒーを始める最大の目的でした。
紆余曲折を経てオープンに至ったのが1997年8月。
そして「文化」を伝える一環として、日本ではまだ認知されていないハロウィンを広めるために、同年からお菓子をプレゼント(Trick or Treatと言ってもらえることを条件に)することにしたのです。
今となっては(国会議員の経験から)インバウンドビジネスとして「日本型ハロウィン」を世界にアピールしていくべきだと考えていますが(こちらをご覧ください)、同時に希薄になった地域のコミュニティをハロウィンで活性化させることも重要だと思っています。
そこで、今年も継続して「Trick or Treat」を行いました。個人としてですが、タリーズ時代を含めると20年間は何かしら続けていることになります。
継続は力なりではありませんが、「やる」と決めたことを小さくてもやり続ける。
先日、私のインタビューを朝日新聞に掲載して頂きましたが、日本の政治家は政策をコロコロと変えるばかりでなく、やるとアピールしたことを簡単に捨てて(忘れて?)しまう。
落選や引退をした後でも、全てをやるのは難しいにしても、いくつかの重要政策は続けられるはずなのです。
本気で訴えていたのなら。
私もやり残したことがあります。まずは原発から脱却する日を目指して小さな地産地消型エネルギーの会社を設立しました。
ベンチャー起業家を増やすための活動も続けています。安保法制も今のままでは不十分。今後も様々なやり残しの法整備を民間人として提言していく所存です。
*米国のハロウィン当日に起きたテロで犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。 まさしく相手のことを受け入れないことが発端となっている許し難い事件です。
編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、前参議院議員の松田公太氏のオフィシャルブログ 2017年11月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。