日本経済新聞によれば、コンビニエンスストアのセブン-イレブンがシェア自転車サービスに本格的に参入すると発表しました。店頭にポートを作り、シェア自転車を5000台設置し、1000店舗で利用できるようにするそうです(写真も同紙から)。
既に、東京ではNTTドコモが運営するドコモ・バイクシェアと組んで、シェア自転車を使った実験を行っています。私も、先日実際に利用してみましたが、シェア自転車には便利な面と改善が必要な面があります。
便利なのは、携帯の画面でどこに自転車があるかが確認でき、その場で予約可能。駐輪場に行くと、暗証番号を入れるだけでロック解除され、自由に使える利便性です。決済も含めて全てネット上でやりとりができるので、人手をまったく介しません。返却すると利用時間と利用金額がメールで送られてきます。気軽に始められ、利用のハードルが低いのがメリットです。
不便なのは、シェア自転車が利用できるポートが少ないことです。自宅から離れた場所にしか自転車がなければ、わざわざそこまで歩いていかなければならず、返却も面倒です。そうなると気軽に利用することが難しくなります。
また、シェア自転車が1つのスポットに集中する傾向もあるようです。あるポートでは大量に自転車が余っていて、ある場所では1台も利用できるシェア自転車が無い。このような状態をスムースに解消する工夫が必要です。
まだ始まったばかりの発展途上のサービスですから、いろいろ問題はあると思います。しかし、特に都心部でこのようなサービスには大きなニーズがあると思います。また、観光客のように一時的に自転車を使いたい人にとっても、メリットがありますから観光地でも普及するのではないでしょうか。
シェアリングエコノミーはシェア自転車に限らず様々な分野にこれから広がっていきます。
例えば、宿泊のAirBnB(エア・ビー・アンド・ビー)やライドシェアのウーバーなどが世界的に成長していますが、日本ではホテル旅館業界やタクシー業界といった既得権益を持った抵抗勢力に拡大を阻まれています。
シェア自転車は同じ轍を踏まないで、国内でも着実に広がっていって欲しいと思います。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年11月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。