「インスタ映え」にのめり込めないテキスト世代

内藤 忍

インスタグラムという写真や動画の投稿ポータルがあります。40代、50代以上を主要ユーザーとするフェイスブックとは異なり、こちらは10代、20代の若者に圧倒的な支持を受けているようです。

私も最近、インスタグラムを時々使うようになりました。レストランで料理の写真を撮ることは以前から多かったのですが、それをインスタグラムにアップすると、同時にフェイスブックに表示される機能があって、便利だと感じたからです。

インスタグラムの魅力は、画像の編集能力です。スマートフォンで撮影した写真を画面上で明るさや、彩度、コントラストなど自由に編集できます。暗い部屋で撮っても、後から明るく綺麗に修正。イマイチに見える料理も、編集すると見違えるように変身します。

写真は最近出かけたレストランで撮影したものです。実際もなかなかお洒落な空間でしたが、インスタグラムで少し編集するとさらに見違えるようにセンスの良いお店に見えてきました。撮影した本人さえ驚くような、「インスタ映え」する写真が簡単に作成できる。巷にはこんな修正写真が溢れているということです。

画像の編集にはとても重宝していますが、インスタグラム自体は何回見てもどうも興味がわきません。写真と短いコメントがずっと並んでいて、写真だけ見ていても飽きてしまうのです。フェイスブックはリンク先も含めてコメントの量がインスタグラムより多く、画像と合わせてしっかりとコンテンツが詰まっている感じがします。

インスタグラムの面白さが理解できないのは、自分が「テキスト世代」で「動画・画像世代」に対応できなくなっているのかもしれません。

このブログも写真とテキストで毎日書いていますし、資産デザイン研究所メールもすべてテキストで配信しています。

動画や画像がさらに主流になっていけば、メールマガジンも動画で撮影して配信したり、ブログにも動画を組み込んでテキストを少なくするといった変化が必要になる時期がやってきます。

以前は当たり前だったことが、気が付けば無くなっている。テキストによる情報発信も、レコードやフロッピーディスクのように、使われなくなり、一部のマニアの世界に入っていくことになるのでしょうか。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年12月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。