体重を増やしたくないあなたへ!太らないのはどっち

写真は書籍書影


12月7日に投稿した「日本一早いビジネス書ランキング」が、結構話題になっていたようで、気がついたらアゴラ本体でも700以上のシェアを獲得していた。ランキング(一般部門)5位で紹介したのが、『図解 食べても食べても太らない法』(三笠書房)。同書は文庫本とムック本をあわせて15万部のヒット作でもある。

著者は、管理栄養士、健康運動指導士として活動している、菊池真由子さん。これまでも、取材や情報提供等にご協力をいただいている。今回の記事は、「CHANTO,2018年1月号」(主婦と生活社)の取材記事をベースに菊池さんにヒアリングしたものになる。

痩せたいのならきっちり食べる

――体をつくるには「きちんと食べる」。菊池さんは「この発想がダイエットの成功には不可欠」と強調する。1万人を超えるダイエットのサポート経験から見出した結論は、「極端な糖質制限や、1日1食、など、ガマンを強いるダイエットは続かない」ということ。

「積み重なったストレスはやがて爆発し、やけ食いや心身の不調を招いてリバウンドにつながります。太らない体づくりに必要なのは、量よりも質を見直すことです。例えば、焼き肉で注意すべきは何皿食べるのか以上に、お肉やサイドメニューの選び方と食べ方が大切。必要な情報を正しく入手するようにしてください。」(菊池さん)

「何を、いつ、どんなふうに食べるかで脂肪のつき方が大きく違ってきます。みんなで食事をする機会がふえる年末年始。せっかくなら思う存分楽しみつつ、理想の体を手に入れましょう!」(同)。なんとも頼もしい限りである。以下に、菊池さんから、3つの質問が提供されている。読者の皆さまも直感でお答えいただきたい。

Q1.「シュークリーム」or「チーズケーキ」
=太りたくないあなたが食べるべきケーキはどちらか?

正解.シュークリーム
シュークリームには砂糖たっぷりのスポンジ生地がないため、ボリュームがあるにも関わらず240kcalほど。ショートケーキの約半分のカロリーで満足感を得ることができる。チーズケーキは310kcal前後。チーズと生クリームに多い乳脂肪で、体に蓄積されて脂肪になる。

Q2.「低脂肪ヨーグルト」or「トクホのプレーンヨーグルト」
=お腹を凹ませたいあなたが食べるべきはどちらのヨーグルトか?

正解.トクホのプレーンヨーグルト
善玉菌の効果で腸がキレイになる。ポッコリおなかの解消にはトクホが正解。腸を整える効果がある善玉菌が、通常のヨーグルトより多く含まれている。一方、低脂肪のものは加工時に原料のヨーグルト量を減らすため、善玉菌も大幅に減少してしまう。

Q3.「ざるそば」or「天ぷらそば」
営業前に腹ごしらえ。どちらの腹持ちがいいか?

正解.天ぷらそば
適度な油は食欲をおさえるのに効く。カロリーより腹もちがカギ。そばは、数時間もするとおなかがすくこともしばしば。天ぷらのころもに含まれる油の腹もちのよさを利用し、ムダな間食を防ぐことができる。天ぷらはいかえびなどタンパク質がとれるものがオススメ。

食べすぎが気になったら

食べ過ぎたら、「ごぼう」「厚揚げ」「納豆」「ホットミルク」「キャベツ」でリカバリーが可能。これは、菊池さんいわく「食材“神”5」。私はセンターにキャベツを推薦したい。では効能を見ていこう。ごぼうは食物繊維が多く噛む事で満腹を得やすくなる。厚揚げの76%は水分で低カロリー。しかも植物性タンパク質で動物性と比較して脂肪が少ない。

納豆はビタミンB2が多く余分な脂肪を燃やしてくれる。ホットミルクは脂肪を分解するホルモンが分泌される。そして最後に「キャべツ」。個人的にはキャベツが好きなこともあり、キャベツリカバリーをおすすめしたい。名づけて「キャベツで食べすぎリセット術」。

キャベツには腹もちをよくする食物繊維が豊富。ハメをはずした翌日から3日以内に4回以上1回60gを目安に食べる。外食のトンカツなどに添えてあるキャベツの量は約30gなので、その2倍が目安となる。しかも、安くて使い勝手の良く栄養の効果・効能は想像以上だ。

年末から新年はどうしても忘年会や集まりが多く、飲食の機会が多くなる。節制しながら食べすぎに注意しなければいけない。また、食事毎にカロリー摂取量を計算するなど、自分への意識付けが必要である。年末から新年を健康的に美味しく過ごしたいものだ。

尾藤克之
コラムニスト