「議員は二期目になって初めて一人前と認められる」説を検証してみた結果…

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

秋の式典・運動会シーズンが終わって12月に入りますと、政治家の週末は餅つきや忘年会の予定で埋まっていきます。

結局、オールシーズン何かがあるんですよね…(苦笑)。

こちらは先週末に行われた、王子本町2丁目の餅つき大会の様子。

私の場合は1日に何箇所も餅つき会場をお邪魔する…というより、お声がけをいただいたところにきちんとある程度の時間滞在して、皆さまと交流する時間を大事にしたいと考えて行動しています。

しかしそれをやると逆に何臼も餅をつくことになって、翌日の筋肉痛がハンパないという欠点も。。

北区の皆さまはぜひ、餅つきなどの町会行事がありましたらお声がけいただければ幸いです^^

さて、私が議員に当選してから先輩方や業界人に言われた印象的な言葉の一つに、

政治家は二期目を迎えられて初めて一人前だ
「議会でも地元でも、一期生・新人は半人前にしか扱われないぞ

というものがありました。

新人は若さや勢い、あるいは所属政党の「風」に乗って当選する場合が多く、その実力の程は未知数です。そして「風」によって受かった議員の大半は、二期目を迎えることなく政界から去ることになります。

こうした議員たちは「どうせすぐいなくなる」と思われているので、地元有権者や行政職員・業界団体からの扱いが軽くなるそうです。

つまり、地元や業界団体の集まりに新人議員だと声がかからなかったり、議会でも行政サイドが「先延ばし」答弁をしてくることなどが想定されます。

一方で、議員として二期目を迎えるというのは、一期目の間に何かしら実績を出して認められた、あるいは政治家としてもっとも大事な「運を掴む力」があるということですから、ここでようやく半人前扱いから脱出できるというわけですね。

「この議員は三期・四期と長期に渡って残るかもしれないぞ…」と思えば、やはり「良いお付き合い」をしておくに越したことはなく、それなりに丁重に扱われるようになるそうです。

で、この説は二期目を迎えないと検証できなかったので、なんとか私も無事二期目を迎えてこの半年間を振り返ってみますと、確かに地元行事や業界団体からの招待は増えていると思います。

特に来月の新年会シーズンを控えて招待状をチェックすると、「あれ、この団体から招待が来るのは初めてだな…」というものが散見されます。

もっとわかりやすいもので言えば、政治家というのは様々な団体に名誉職として「顧問」就任をお願いされることがあるのですが、

「地元選出の都議の先生には全員、当団体の顧問になってもらっています。ぜひ就任を…」

という依頼がきて、おいおい前の4年間はそんな話し一切なかったじゃん!というようなケースもありました。

こうしたのは典型的に、新人(一期生)の場合は様子を見ているのかもしれませんね。

いずれにせよ、認められて頼りにされる・新たなつながりができるというのはありがたいことです。

行政職員からの対応は、まだあまり議会質問をしてないので、よくわかりません。所属会派によっても扱いが異なるでしょうし…。

ただなんとなく、一期生のときより丁重に扱われているような?という感覚はあります。

まあ私の場合、何をブログに書かれるかわかったものじゃないので、常に腫れ物扱いなので比較が難しいんですけどね!←

というわけで、

【結論】

二期目になると出費が増える。

…あれっ?!

一期生であろうが二期生であろうが、同じく有権者から信託を受けた議員なのだから、その発言力や影響力は平等…

というのが理想であり建前なのですが、やはり政治の世界は「期数」が政治力の源泉となり、モノを言うのが現実ではあります。

ただ新人でも、メディア発信などをうまく使って世論を巻き込んで議会・行政を動かしていく、地元の団体に一目置かれるなど、色々なやり方はあると思います。

私も政界の常識は常識としてわきまえて検証しつつ、二期目も色々なことにトライしていきたいと考えている次第です。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2017年12月16日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。