ビットコインとアンティークコインの共通点と相違点

ビットコインを始めとする仮想通貨が大きな話題になっていますが、もう一つの「コイン」も投資家の注目を集めています。

それはアンティークコインです。アンティークといっても、古いものだけとは限らず、正確にはレアコインと呼ぶ方が正しいかもしれません。

私も保有をしていますが(写真)、金利や配当もありませんし、手数料も金融商品よりは高くなりますから短期の値上がり益を狙うものではありません。需要と供給から、長期的な資産形成の一部として考えるべき投資対象です。

2つの「コイン」に共通するのは、ポータビリティーの容易さです。仮想通貨は、ネット上の送金が簡単にできますし、アンティークコインは1枚数千万円の価値があるものでもポケットの中に入れることができます。海外に持ち出すのも容易です。

一方で、2つのコインには大きな違いもあります。それは税金の取り扱いです。アンティークコインの購入者の多くは、相続税の節税目的で購入していると考えられます。マーケットの実勢価格と相続税評価額に乖離が発生する場合が多く、高額なアンティークコインになればなるほど、その差は大きくなり節税メリットがあるといわれています。

アンティークコインも仮想通貨と同様でここ数年価格が急激に上昇し、投資対象としての注目が高まっています。ただし、現物資産なので流動性や価格の透明性は必ずしも高いとは言えません。偽物も多く、信頼できる専門家から相談して購入することが大切です。私は銀座にあるユニバーサルコインズさんからアドバイスしてもらい、商品を購入しています。

これらの新しい資産に関しては、信頼できる情報がなかなか得られないという悩みを持つ個人投資家の方が多いと思います。

2月3日に開催される第7回世界の資産運用フェアでは、アンティークコインのブースやパネルディスカッション、仮想通貨に関するセミナーなど、たくさんの情報提供を行います。また、事前お申込みされて来場された方に「これから始める人のための「今さら聞けないビットコイン10のポイント」」という小冊子もプレゼントします(先着来場500名様限定)。

資産運用を取り巻く環境が急激に変わってくると、個人投資家にとって、新しい投資対象にも好奇心を持ち、視野を常に広く持っておくことが益々重要になってきます。

投資信託をはじめとする金融資産や国内外の不動産が、資産運用の中心(コア)である事は、今のところ変わりません。しかし、そのコア資産の周りにあるサテライト資産の情報収集も、手を抜いてはいけないのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年12月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。