河野外相の「専用機」要求は無理ではないか?

早川 忠孝

ガルフストリーム機(Wikipedia:編集部)

結構ご本人は本気のようだが、外相経験の浅い河野太郎氏がいきなり俺にも専用機を、などと言い出しても、普通の人はただ苦笑いをして見ているだけだろうと思う。

そんなおねだりをして、などと書いている新聞があるが、自民党の外交部会等の議論でこういう話が出た後であればともかく、外務大臣の一言で財務当局がはい、分かりました、と言うはずがない。

あくまで一つの問題提起だと受け止めておくのがいいと思う。
10年ぐらい毎年言い続ければ、ひょっとすればひょっとする。

日本が国際社会で重要な地位を占めることになり、日本の外交が国際社会に決定的な影響を与えることになり、日本の外相が世界を股にかけて飛び歩かなければならない、という状況にでもなれば、首相専用機の他に外相専用機も、という話になるだろうが、今の日本の外交がそれほど大きな役割をはたしているとはちょっと考えられない。

岸田さんがかねてからそういう要求をしていた、ということなら別だが、どうも今回の河野氏の外相専用機についての予算要求は唐突感を免れない。

外務省関係の予算要求としてはもっと急ぐものがあるんじゃないかな、という印象である。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年12月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。